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「…ジョングク……？」
「ジニヒョーーン」
「……ジョングクゥ……？」
「ジニヒョーーン」
「ジョ、ジョングガァァァァァァ」
「ジニヒョォォォーーーーン」
ジョングクの声が聞こえたジンさんは
わんわんと泣きながらジョングクの名前を叫んだ。
当本人はというと、
そんな状況をあからさまに楽しんでいる顔で
ジンさんの名前を連呼している。
「おまっ、
お前っ……バカバカ、
バカ野郎！死ぬなよ！バカ！！」
「そんなにバカって言わないでください
バカって言った方がバーカ。なんてね。
あとヒョン、俺そっちじゃなくてこっちにいます」
ジョングクがいるところとは
真逆の方を向いて叫んでいたジンさんの
顔を掴んで、自分の方に向かせるジョングク。
「ブヘッ」
「そうそう、こっち。
あ、あとこの椅子借りますよ」
そう言ってジョングクは私の隣の席に腰掛けた。
ジンさんからは、
勝手に椅子が動いているように見えるのだろう。
「ウウッ……ジョングク……」
その椅子を見つめながら
ジンさんは号泣し続ける。
「実はですね、
俺、ヒョンに言いたいことがあって、
こいつに、ここまで連れてきてもらったんです」
「言いたいこと……？」
「はい。
多分それ言わないと俺、成仏できないっぽくて」
「…………成仏なんてしなきゃいーじゃん」
「いや、俺ヘブンには何がなんでも行くんで」
ジンさんは見えないジョングクと話しながら
ダラダラと流れてくる鼻水を
ティッシュでブシュリと吹いた。
「…なんだよ、言いたいことって」
ジンさんが聞くと、
ジョングクは少しだけ背筋を伸ばした。
「まず言いたいことの一つ目は、
これは、完全に事故でした
自分で死のうと思って死んだわけじゃないんです、ほんとに」
その言葉に
私はきょとりとする。
ただの交通事故だったなんて
そんなことは、みんな分かってるはずだ。
でも、ジンさんは、
その言葉を聞いて、
悲しそうに笑いながら俯く。
「……そうか」
「はい。あれは本当にただの交通事故です」
「……確かに、
俺が、お前が事故で死んだって初めて聞いた時は、
自分で車に飛び込みに行ったんじゃないかって
そう思ったよ」
その言葉にビックリして、
思わずジョングクを見つめる。
ジョングクは私には視線を寄越さないで、
じっとジンさんを見つめていた。
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ににに(プロフ) - テヒョンの4‘OCLOCK聴きながら読んでてもう目がナイアガラの滝ですよ。もう素敵です、続き楽しみっす。 (2019年4月22日 20時) (
レス) id: adea3fa211 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - ああ、もう涙腺崩壊。笑笑 本当に24話で涙が止まらなくなってしまってとりあえすコメントさせていただいてます。こんなに素敵な作品に出会えて良かったです。泣 (2018年2月7日 0時) (レス) id: f686d690fe (このIDを非表示/違反報告)
m - Twitterなどでお話しかかれてますか！？書かれてるならぜひみたいです！お話しすごくだいすきです！ (2018年1月27日 11時) (レス) id: 229badfe20 (このIDを非表示/違反報告)
りんごり - 凄く面白くて一気に読んでしまいました笑更新楽しみにしてます。頑張って下さい(^ ^) (2018年1月4日 20時) (レス) id: 555706a24a (このIDを非表示/違反報告)
ゆずちゃん - 更新頑張ってくださいね！？もう、メッチャ応援しますから！ (2017年12月31日 0時) (レス) id: 7514c48f96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：LILY
| 作成日時：2017年10月21日 22時
