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「おー
だんだん高くなってきた」
ジョングクと向かい合わせになりながら
座った観覧車。
だんだん街が小さくなっていく。
「どうする？
てっぺんに行ったらキスでもする？」
「いやしないけど」
さらっとそんなことを言うジョングクは、
フッと楽しそうに軽く笑いながら
私の隣に腰掛けてきた。
「今日の初デートは、どうでした？」
「……気持ちが悪かった」
「自業自得じゃん」
「だってジョングクがムカついたんだもん」
「俺ね、お前のことからかうの好き」
「私は嫌い、からかわれるの」
「とか言ってほんとは好きなくせに
AってMでしょ」
「Nだよ」
「新種か、驚きだ」
くだらないことを話していると
どんどん、てっぺんへと近づいてきた｡
「わ、すごい高い……」
思わず立ち上がり、
窓に手をついて下を除く。
「家がオモチャみたい」
「ね、俺が作った積み木の街とそっくり」
「こんな鮮明に積み木で街作れるの」
「俺天才だからさ」
「あーそうなの」
そうこうしているうちに、
私たちは観覧車の頂上に立っていた。
「わ、頂上だ」
夕焼けが綺麗で、
街が赤く、ぼんやりと染まっていた。
と、
ガンっと音を立てて
観覧車が軽く揺れる。
「わっ」
立ち上がっていた私は
よろけて転びそうになった
「うおっ、あぶな」
その体を座っていたジョングクが受け止めてくれる
「おお、間一髪」
「もうお前危ないから座っときなよ」
「そうだね、そうする」
ジョングクに支えられたまま、彼の隣に座る。
観覧車の中で微かにアナウンスが響く。
車椅子の人を乗せるために、一旦機械を止めた振動だったらしい。
まぁそういう時もあるよな、
と左手に温もりを感じながら
そんなことを思いつつも、
何かが頭に引っかかっていた。
左手に温もりを感じながら
温もりを、
「……温もり？」
左を見ると
ジョングクの真ん丸な目が
いつもの2倍くらいの大きさに開かれていた。
「ねぇ、俺、
Aに触れられてる……」
私の左手は
ジョングクの右手に包まれていた。
「……え？」
幽霊だったはずのジョングクに
触れることが出来た。
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ににに(プロフ) - テヒョンの4‘OCLOCK聴きながら読んでてもう目がナイアガラの滝ですよ。もう素敵です、続き楽しみっす。 (2019年4月22日 20時) (
レス) id: adea3fa211 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - ああ、もう涙腺崩壊。笑笑 本当に24話で涙が止まらなくなってしまってとりあえすコメントさせていただいてます。こんなに素敵な作品に出会えて良かったです。泣 (2018年2月7日 0時) (レス) id: f686d690fe (このIDを非表示/違反報告)
m - Twitterなどでお話しかかれてますか！？書かれてるならぜひみたいです！お話しすごくだいすきです！ (2018年1月27日 11時) (レス) id: 229badfe20 (このIDを非表示/違反報告)
りんごり - 凄く面白くて一気に読んでしまいました笑更新楽しみにしてます。頑張って下さい(^ ^) (2018年1月4日 20時) (レス) id: 555706a24a (このIDを非表示/違反報告)
ゆずちゃん - 更新頑張ってくださいね！？もう、メッチャ応援しますから！ (2017年12月31日 0時) (レス) id: 7514c48f96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：LILY
| 作成日時：2017年10月21日 22時
