# さんど - りょう/としみつ ページ10
「あれ？俺の携帯がない」
「え、ほんとに？探すよ」
必死に家の中を探し回るが見つからない。
そんな中ダメ元でソファの下を覗いて見ると薄い長方形の物体が見え、急いで取り出すとそれは紛れもなくとしみつの携帯だった。
「としみつー！あったよ！」
「うわ、ありがと！」
ぎゅっととしみつに抱きつかれる。
「わっ、と、としみつ」
「ソファの下汚れてたでしょ、ありがとね」
「ううん、としみつが困ってたら助けたいし」
「A大好き！」
またきつく抱きしめられ、もがいているとりょうが部屋に入ってきた。
「ちょ、としみつ何してんの」
ぐいっと私をとしみつから引き剥がす。
「せっかく喜び分かち合ってたのに」
「Aは困ってんだろ」
「困ってた？A」
「え、や…」
「困ってても困ってなくてもこの状況ならAの事なら困ってないっていうだろ」
何故かいつになく喧嘩腰のりょうと引き剥がされてもなお私に引っ付いてくるとしみつ。
「あ、俺がAとハグしてたから妬いてんの？」
「妬いてねーよ」
「素直じゃないな、A、ちょっとだけりょうにハグしてやって」
「えっ、私？」
「としみつ、また困らせんなって」
「別に私はいいけど」
「えっ」
「ほら、りょう満更でもなさげじゃん！もう勢いでハグしちゃえ！」
背中を押されりょうの胸に飛び込む形になり、それを慌ててりょうが抱きとめる。
「ご、ごめんりょう」
「俺は平気だから」
それからりょうは私の背中に回した手に力を込めた。
ドキドキと胸が高鳴る。
そんな私達をみてずるい、と言ったとしみつが私の背中に抱きついてくる。
2人に挟まれていわゆるサンドイッチ状態。
2人の温かさを同時に感じられるこの瞬間。
何て、贅沢なんだろう。
# Re.sさんリクエストありがとうございました！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 431人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「短編集」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はなまる(プロフ) - チョコレートスモーカーズのお話はまだ書いていませんか？？間違っていたらすみません(*..) (2017年8月5日 3時) (
レス) id: f44c2ecff6 (このIDを非表示/違反報告)
ただの高校生 - こちらの方も頻繁にコメント確認しますので感想等あれば是非書いていただけると嬉しいです！ (2017年3月17日 20時) (レス) id: ed7f326cde (このIDを非表示/違反報告)
ただの高校生 - ももたんさん» 本当に嬉しいコメントありがとうございます…にやにやがとまりません…ぜひぜひ！！いつでもリクエストお待ちしてます_(´･` _ (2017年3月15日 19時) (レス) id: ed7f326cde (このIDを非表示/違反報告)
ももたん(プロフ) - わああ！ありがとうございます(´;ω;`)すごい良かったです！ただの高校生さんの小説ほんとに大好きで見まくってたので嬉しいです…！良かったらまたお願いします(>_<) (2017年3月15日 17時) (レス) id: 1088910e6e (このIDを非表示/違反報告)
ただの高校生 - ももたんさん» 細かい設定を下さると書きやすいです〜ありがとうございます_(´･` _ご意向に沿えるか不安ですが書いてみたのでよろしければ！ (2017年3月15日 2時) (レス) id: ed7f326cde (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ただの高校生 | 作成日時：2017年3月3日 3時
