# せーたー - しるく ページ2
最悪だ。
登校中に土砂降りの雨。
天気予報なんて毎日見ないし、そもそも朝家を出たばかりの時は晴れていた。
走って学校に着いたは良いもののやっぱり制服のシャツはびしょびしょだし、その上に着たセーターももちろん濡れている。あまりにも王道の展開だ。
シャツが透けるのが怖くてセーターを脱ぐに脱げない。だけどこのままだと風邪を引いてしまう。
体操着も今日は持ってきていない。
もういっそのこと先生に事情を話して一旦帰るべきか…そんなことを考えていると同じクラスの仲の良い男子がセーターを貸してくれた。
トイレで着替えて教室に戻ろうとすると別のクラスの絹張と目が合った。
最近あまり話してなかったため気まずくて見て見ぬ振りをして急いで通り過ぎようとすると腕を掴まれた。
「待てよ」
「…なに？」
「なんかそのセーターサイズ合ってなくね、でかすぎ」
「うん、借りたの」
「…男？」
「うん」
ふーん、と絹張は少しだけ眉を顰めた。
「ムカつく」
「え？」
そう言うと絹張はいきなりセーターを脱ぎ始め、私に押し付けた。
「ちょっ…何」
「着替えてこい」
「いやでもセーター借りたし…」
「いいから」
「でも」
「早く」
「…わかったよ…」
渋々着替えてくると絹張は険しかった顔からすっといつもの顔に戻り、何事もなかったかのように自分のクラスへ戻っていった。
何だったんだ…と私は自己中心的な彼の背中を見送った。
セーターからは、彼の匂いがした。
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はなまる(プロフ) - チョコレートスモーカーズのお話はまだ書いていませんか？？間違っていたらすみません(*..) (2017年8月5日 3時) (
レス) id: f44c2ecff6 (このIDを非表示/違反報告)
ただの高校生 - こちらの方も頻繁にコメント確認しますので感想等あれば是非書いていただけると嬉しいです！ (2017年3月17日 20時) (レス) id: ed7f326cde (このIDを非表示/違反報告)
ただの高校生 - ももたんさん» 本当に嬉しいコメントありがとうございます…にやにやがとまりません…ぜひぜひ！！いつでもリクエストお待ちしてます_(´･` _ (2017年3月15日 19時) (レス) id: ed7f326cde (このIDを非表示/違反報告)
ももたん(プロフ) - わああ！ありがとうございます(´;ω;`)すごい良かったです！ただの高校生さんの小説ほんとに大好きで見まくってたので嬉しいです…！良かったらまたお願いします(>_<) (2017年3月15日 17時) (レス) id: 1088910e6e (このIDを非表示/違反報告)
ただの高校生 - ももたんさん» 細かい設定を下さると書きやすいです〜ありがとうございます_(´･` _ご意向に沿えるか不安ですが書いてみたのでよろしければ！ (2017年3月15日 2時) (レス) id: ed7f326cde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ただの高校生 | 作成日時：2017年3月3日 3時
