じゅうさん ページ13
(文化祭-2日目-)
きしくんと共に去っていった昨日の女の子。
「川島知弦って言うんだって、隣のクラスの子。成績は中の上くらいだけど幼稚園の頃からピアノを習ってて全国に出るほどらしいよ」
「へえ...って思ったけどさ、梨花の情報網ほんと怖いから」
昨日の今日でしっかり顔を覚えて情報を掴んでくる梨花は流石というかなんというか、早朝から教室に集まってそんな話をしているとなんだか悪い事をしている気分になる。
「...馬鹿な事考えんなよー、特に美浜」
「佐藤ちゃん、うるさい。それに髪型頑張ったんだから叩かないで」
いつの間に入って来たのか佐藤先生は私と梨花を一瞥してからぽかんと梨花の頭を叩いた。うん、梨花だけへの特別扱い。
「あ、用事思い出したからちょっと行ってくるね」
梨花が担任を後夜祭へ誘えるように、そっと様子を伺いながら2人から離れる。
教室を出る間際、振り返れば赤い顔をした梨花と目が合い応援の意味を込めてにっこり笑ってみた。
...さて時間潰し、どうしよっかな。
折角なら、と教室に残して来た2人に差し入れでもしようと中庭にある自販機まで歩く事にする。
1階まで降り中庭への扉を開くと、自販機前に先程まで見なかった人影を見つけた。
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Mii24(プロフ) - 苗字が(名字)のまま (2019年7月14日 14時) (レス) id: 7e09416ba7 (このIDを非表示/違反報告)
にな - とても面白かったです!! (2018年12月30日 15時) (レス) id: baa5a8cf8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:岩里 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/chisaco17/
作成日時:2018年9月24日 15時