妖札石探偵団 〜推理ファイル1〜

社訓と機密書類！ ページ32

たまに反撃し、お化け達の攻撃を避けて、何とかゴール。
そしてシューティングゲームでは、マシンに乗ってモンスターや的を撃つのだが、逆にシューティングされたり…

「ぎゃああ！！うわああ！！ひいいい！！」

「黙れや！タコ星人達を倒せ！…って本物のレーザー！」

怯えまくる太郎に咲が怒鳴るが、レーザーの前には恐れをなした。
…などなど、危険な目に合いまくったというのに、まだアトラクションに乗り続ける探偵団4人に、もはや敬う気持ちさえ出てくる。
今は立って休憩中。

「もう、何なのさ…この命の危機の連続！」

咲がゼーハー言いながら言う。

「この『災難』を引き起こしているのはやっぱりシャドウカンパニーでしょうね。それ以外考えられないし…」

「あぁ。あと、もっと具体的な奴がいるな。さっきから、俺らをつけてる奴がいる」

レンがモモカに続き、冷静に言い放つ。

「えっ？」

「きっとそいつが俺らをつけて、災難…というより、もう仕組まれてるけどな…ま、それを実行する様連絡入れてるんだよ。おーい、そこにいるだろ？大人しくでてこい」

レンが見つめるのは茂み。
皆もつられて茂みに視線を向ける。

「3秒内に出てこないと雷が落ちるよー？３、２…」

勝手にカウントを始める太郎。

「さっきの臆病男、シャドウカンパニーの事バラすぐらいなら死を選ぶ、って言ってたしな。社訓の1つだろう」

レンが舌打ちする。

「このままだと、どこにいっても災難来るし、ココで倒しておくべきだよね！」

太郎は雷札を天に向けて、

「『来たれ雷(いかずち)』！！」

と叫んだ。
すると、天から雷が茂みに落ちた。
皆は自分の身を守れるポーズを思い思い取る。
そして、茂みは丸焦げに。
中を見ると、黒の全身タイツを身に纏った男がぐんにゃり××
倒れていた。

「こいつかー」

太郎が男をつんつんつつく。

「こいつめ、よくも！」

咲が男に蹴りをかますが、目を覚ます気配は無い。

「あっ、コイツポーチ持ってるぜ」

レンが男のポーチを取り上げ、中身を出す。
中にはスマホ、「シャドウカンパニー社訓メモ」と表紙に書かれたメモ帳、紙屑、ガム、糸屑、レシートが入っていた。

「おっ、このメモに『大事書類預かる』って書かれてる。この中のどれかに隠したんだ」

レンが太郎の一言を聞き、中身をじろりと見た。そして、言った。

「あるとすれば、コレだな」

「は！？」

☆☆☆
大事な書類はどこに隠されている？

探偵団の抹殺計画！？→←下っぱ社員と災難！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す