Unfaithful*片寄涼太 (ページ3)

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深夜。

冷たい風が肌にあたり、鳥肌がたつ。

翔がいつも向かっている、駅の噴水の近くに行けば、

案の定ベンチに座ってスマホをいじる翔を見つけた。

カツコツとヒールの音がして翔に近づく女性。

あの人なんだ。

噴水の音で会話は聞こえない。

翔は、さやらしき人に話しかけられ笑顔でキスをしていた。

そのまま、私達がさっきまでいたホテルに向かって歩いているんだ。

やっぱり男女の友情なんてないんだ。

「はあ、、、、」

大きなため息とともに、涙が溢れた。

誰もいないのをいいことに噴水の前でうずくまっていた。

涙がとまらない。

肩を震わして泣く中、誰かの手が私の肩に触れた。

「、、えっ？」

涙でぐしゃぐしゃなのを忘れて手の主を見る。

「なんで泣いてるの？、、、、」

綺麗な顔だった。

大きな瞳。

「あれ、、、？」

その人が指差したのは、横断歩道をまっている翔だった。