【d!】夜烏の君は幹部になった【軍パロ】男主 (ページ38)

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37羽noside ページ38

暫くおやつを頬張るグルッペンだが、結那に気が付く。

gr「結那はおやつにしないのか？」
yn『はい。ぼくは大丈夫なので、お気になさらず』
gr「甘いものが苦手なのか？」
yn『いえ、そういう訳では』
gr「じゃあ今度からは自分の分も用意するといい。ティータイムは一人でも多い方が楽しいからな」
yn『はい』
gr「それと…」
yn『何か？』
gr「閣下、はやめてくれないか…？どうにもむず痒くて仕方ないんだゾ…」
yn『…善処します』
gr「善処ではなく、今から実行したまえ」
yn『ええ～…』
gr「さぁ呼ぶんだ。…そうだな、グルさんと」

どや顔で結那を見つめるグルッペン。

yn『…閣下』
gr「グルさん」
yn『グルッペン様』
gr「グルさん」
yn『グルッペンさん』
gr「グルさん！」
yn『ああもう！グルさん！これでいいですよね！？』
gr「うむ、いい子だ」
yn『むぅ、子供扱いですか？』
gr「ああ、子供だからな」
yn『もう16です』
gr「俺にとってはまだ(・・)16だ」
yn『むぅ…』

gr「そうだ、買ってもらった服を見せてもらう約束だったな」

紅茶を一口含み、思い出したように言うグルッペン。

yn『そうでした。持ってきますね』

結那が服の入った紙袋を持って総統室に戻る。

yn『こちらがチーノ様に選んで頂いた仕事着、こちらが鬱様に選んで頂いた普段着ですね。お二人共センスが良くてどれも素敵でした』

貰った服を体にあてて、にこにこと微笑む結那。

gr「そうか…。…大先生とチーノは良くしてくれたか？」
yn『はい！とっても優しくていい人たちでした！』
gr「…そうか」
yn『あっティーセット片付けてきますね』
gr「ああ、悪いな」
yn『いえいえ』

すっかり空になったティーセットをお盆に乗せて総統室を出る結那。
それを確認すると、グルッペンは大きなため息をついた。

gr「あんの詐欺師共…！俺の好み知ってるからってとんでもない爆弾落としてきおってからに…！」

悔しいような嬉しいような形容のし難い笑い声が総統室に響いた。

＿＿＿＿＿

グルさんの好みは知りません。勝手に決めました。