13羽grside ページ14
控えめなノックと共にエーミールとトントンが入る。…邪魔すんなや童○。…ﾝ"ﾝ"ｯ失礼。
『あ、参謀総長閣下だ』
少年はエーミールを見るなりそう言う。本当に幹部のことを慕っているのだとうかがえる。
エーミールはというと…
em｢わぁっ覚えてくれているんですね！｣
なんて言って和んでいる。…気に食わん。
gr｢…それで？解読は出来たのか？｣
em｢ああ、そうでした｣
そう言ってエーミールはどんな文字だったか、内容はどうか、自分の考察はこうなった、とつらつら並べる。
em｢それで、君に名前を教えて貰いたいんです｣
ドヤ顔で少年を見るエーミール。…だからお前はいつまでも童○なんだ。(関係ない)
『ごめんなさい。分からないんです』
悲しい顔をしてうなだれる少年。
…問題ない。既に策は練ってある。
gr｢無いなら私がつけよう｣
そう言うと、3人の目が俺に向く。
tn｢グルさん、それマジで言ってます？｣
gr｢私はいつだってマジだぞ？｣
em｢貴方がつけるんですか？｣
gr｢そうだ。他に誰がつける？｣
2人は何を恐れているのだ？
gr｢『何か問題が…？』｣
『あっ…すみません…？』
gr｢いや、大丈夫だ｣
・
・
・
tn｢で、で、話を逸らすんじゃない。グルさん、あんた自分の能力忘れてんじゃないでしょうねぇ？｣
『…能力、ですか？』
tn｢せや！グルさんの能力、マインフューラー！人に物を与えて従える、強力な能力なんや！特に名前とか、一生残るようなもんは大きな力を持つ！それでもいいんか？｣
トン氏が凄い剣幕で説得する。
…話はまだ終わっていない。
一息つき、足を組みなおす。
gr｢さぁ、先程2人で話した事について再び尋ねよう。…どうだ？幹部になってみないか？｣
引き込まれるような花紺青色の瞳をじっと見つめ、答えを待つ。
彼の答えは決まったようだ。
『…ぼくは…』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 97人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夜 | 作成日時：2020年3月21日 20時
