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しばらくして勤が数年間の記憶をなくした。
その時にAがポーンと仕事をテレビ出演から楽曲提供の仕事へと変えた。
「仕事までセーブする必要ないんやない？」
と俺が聞くと、Aは不思議そうな顔をして、
「仕事はしてるよ？ただ、今はキミくんのそばに居たいだけ」
と言った。
Aは大阪に行ったり来たりするようになり、
俺の飯を作ったり、弟の世話をしたりと忙しそうにしとって正直、仕事やっておるのかと気になってはおったけど、Aのマネージャーに会った時に聞いても
「楽曲提供はしてますよ？すごく好評です！」
と言うだけやった。
俺は心配やったし、試しに、Aに言ってみた。
「楽曲提供してほしいんやけどええ？」
とAは
「いいよー」
とだけ言った。
その翌朝、早くに目が覚めてリビングに行ってみると、紅茶の入ったマグカップ片手にパソコンで打ち込み作業をするAがおった。
聞こえてくる鼻歌は聞いたことないメロディーでAが作っているんやとおもった。
「あ！キミくん早いんだね！まってて朝ごはんつくる…」
「頑張らなくてええよ」
「え？」
俺の口からそうとっさにてた。
「なんで俺のためにそこまでやるん？」
疑問をAになげかけた。
「キミくん。前に私のお父さんが大変になった時のこと覚えてる？」
「あぁ…覚えてる。」
たしかAが落ち込んどって責めたりして元気出してやろうと必死やったなぁ
「たぶん。あの時のキミくんと一緒だよ？私はキミくんがあの時いてくれたから仕事を続けてこれたもん。キミくんはなんで私をあんなにしてくれたの？」
Aの言葉になんで？なんでってそりゃあ
「Aが大切やから…」
「それが答えだよ。私もキミくんが大切だからやってるの！私にはキミくんが必要なの！」
Aはそう言ってパソコンから離れて俺に抱きついた。
「ありがとう…」
「こちらこそキミくん。居てくれてありがとう」
しばらくぶりにその夜はAと一緒に寝た。
オカンが亡くなってから触ってなかったAの肌はいい香りがして落ち着く。
Aの肌にポツポツと水滴がおちてきた。
なんやろうと思っておったら俺の涙やった。
「お兄ちゃん頑張ってるよね。えらいえらい」
Aが俺の頭を腕に抱き寄せて、俺の頭を撫でた。
その後に徐々に勤の記憶も戻ってきて、Aも仕事をテレビ出演などを戻して行った。
Aとは何があっても別れへんと誓ったのもその頃やった。
結婚式（最終話）→←結婚しようと思った時（りんごあめさんリクエスト）
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りんごあめ - どうもありがとうございます。楽しみにしています。 (2019年4月4日 12時) (
レス) id: a5b30f3bbe (このIDを非表示/違反報告)
もちもちもも(プロフ) - りんごあめさん» 了解致しました！書かせていただきます！ (2019年4月3日 17時) (レス) id: 603078f4b8 (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ - いつも楽しく読ませて頂いています。リクエストお願いします。横山くんのお母様が亡くなったときのことと主人公ちゃんのお父さんが大変だったときのこと2人がどの様にお互い支えあって乗り越えたのかを書いて欲しいです。是非よろしくお願いします。 (2019年4月3日 13時) (レス) id: a5b30f3bbe (このIDを非表示/違反報告)
もちもちもも(プロフ) - りんごあめさん» ありがとうございます！リクエスト可能ですよ！どんどん言ってください！ (2019年3月31日 11時) (レス) id: 603078f4b8 (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ - はじめまして楽しく読ませて頂いています。お話し内容リクエストっ可能ですか？もし可能でしたらお願いしたいお話しの内容があるのですが。 (2019年3月31日 9時) (レス) id: a5b30f3bbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちもちもも | 作成日時：2019年3月26日 0時
