鬼哭啾啾【ヒロアカ】 (ページ10)

今日:5 hit、昨日:1 hit、合計:291 hit

ヒーローとしてのページ10

＿＿＿＿＿＿

校長から呼ばれ、改めて公安ヒーローとして…任務内容を伝えられた

一ヶ月間のヒーロー科授業中Ａ組、Ｂ組の授業を一限ずつ交互に行き来し近くに待機していること

一ヶ月過ぎてもヴィランが現われなければ打ち切り
それはAが普通科の生徒であることへの配慮

そんな配慮はいらないけれど。とAは待機しながら思う。

もしも襲撃があるのならどのタイミングだろうとずっと考えていた。もう少しあの男と接触したとき話しときゃ良かったと後悔

正面衝突、武力行使が得意だから接触して話して探るのはどうも苦手である。人と喋るのも得意でないのに

まだまだ自分の改善点は沢山あるな

＿＿＿＿＿＿…

「おつかれさん」

『つめたっ』

飲み物を買ってきた相澤はおにぎりをもっもっと食べるAの首に冷たい飲み物を当てた。それに飛び上がり、も〜素直にくださいよ〜と小突く

ここは職員室の中にある個室
普通科の授業を休んでいるため普通には過ごせない

また友達に怪我！？って言われそうだなあ

『張って数日ですけど今のところは…って感じですね』

「そうだな。ヤマが当たらないでくれればいいんだがな」

その通りだ
当たらなければそれでいい。取り越し苦労で終わればいい
それが一番面倒じゃない

『……現れたら殺るだけだ。若い芽は潰させないよ』

「お前も若いだろ」

『確かに。何せ高校一年生』

てへっ、とおどけたように笑うA

相澤の担当しているＡ組の生徒とAは同い年
だが経験値のせいだろうが妙に貫禄がある

達観し、先回りした冷静で素早い行動、報連相は完璧
さすが既にヒーローとして場数を踏んでいるだけある

栗林がいればもっとヒーロー科の奴らのやる気も気持ちも上がり成長しそうだが…と何度思ったことか

『…こっそり待機しながら皆の授業見てたけどみんないい個性ばっかりだね。捕獲して拷問して口割らせるときに使えそうでいいなぁと思ってた』

「お前…ここでしかそんな話するなよ…」