鬼哭啾啾【ヒロアカ】 (ページ5)

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また会ったページ5

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嫌な夢を見た。
大切なものを奪われる、そんな最悪な夢

ぐっしょりと脂汗をかいていて思わずため息がでる

夢の中くらい幸せな夢を見せてくれればいいのに

鬱々としていたら昔に逆戻りしてしまう…それだけは勘弁なので取り会えず外に出て気分転換をしよう、とAはパーカーを適当に羽織って外に出た

骨折って二日目。恐らくあと三日もあれば任務に復帰ができるだろうと腕を撫でる
個性の影響で傷の治りは異様に早いのだ。

骨折ならば五日もありゃ大丈夫
相澤先生には任務で怪我をおった場合リカバリーガールに頼ることも許可すると言われている

しかし人の手を煩わせるのはあまり気が進まない
結局この怪我は自分のせいだからだ

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どこかは知らない河川敷
もう夕方だが人はちらほらいる

寝転がって空を眺める
あと五日間位は何っもしたくねぇなと思いながらひたすらにぼーっとする

そのときだった

「あ」

『あ、？』

何だかデジャヴを感じるこのやり取り
寝転がりながら上を見れば見覚えのあるつんつん頭

爆豪くんだ

「こんなとこで何してンだよ」

『気晴らし。君は？』

「ランニング。…てめェ腕…」

ガッチガチに固定された腕を見る爆豪くん
あー、もう固定外しちゃえばよかったなあ

『あはは、目立つよね。ドジっただけだよ』

「ギター弾くんだろうが。気をつけろや」

口とか風貌はヤンキーなのに心配してくれるところとか何だかギャップがある人。

『昔から運が悪いんでねぇ。ねえ暇だからお喋り相手になってよ』

隣をぽんぽんと叩く
すると嫌そうな顔しながらも彼は大人しく隣に座った

「少しだけだかんな」

『うん。爆豪くんって個性なに？』

「…爆破」

『へえ！いいねぇ、攻撃タイプだ』

まるでヒーローになるために生まれてきたような個性
爆豪くんに確かにぴったりだね

「お前の個性はなんだよ」

『…んー、個性は鬼化だよ』

「鬼ィ？」