-悲劇的で残酷的な ページ10
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痺れを切らし、蝶のような女が靴に忍ばせていた毒刃で半々羽織を刺そうとした時だった
《伝令!!伝令!!カァァ》
《炭治郎 禰豆子 両名ヲ拘束》
《本部へ連レ帰ルベシ!!》
漆黒の鴉がそう叫びながら森に空を飛び回る
叫びながら…？
『え、は？鴉が喋って…ああもう頭痛』
こめかみ辺りを抑えていると半々羽織と蝶のような女が目の前にやってきた
鴉から言い渡された命令に大人しく従うということはこの命令を出しているのはきっと此奴らのボスなのだろう
『なんだよ』
「…お前も連れていく。人間でもなく、鬼でもないのにも関わらず謎の術を使う…野放しにはしておけない」
「へえ…其れは興味深いですね。次いでに連れ帰りましょう。君の名前はなんですか？私は胡蝶しのぶ。そしてこの男は冨岡義勇です。因みに嫌われ者です」
平気で毒を吐く女に思わず表情筋が引き攣る
仲間じゃないのか？まあ、どちらでもいいか
『……私の名はA。いいよ、連れ帰って拷問でも何でもすれば？はーい、縛っていいよ』
そんな簡単に身を出す私に驚く二人
何でもかかってきなよ、痛覚も最早無いに等しい
拷問なんて検査で何時間と乗り越えてきた
舐めんじゃねえよ、この私を
そんな思いを込めて私の身体に縄をかける隠という文字を背負った者達を見つめた
「…(目線が怖い)」
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夢を見ていた
人間だった頃の幸せで辛くても仲間がいて充実していたあの日常
『アキラは相変わらず成績優秀だなあ、私叶わないよ』
「……そうだな」
『ったく…パーッと呑み行こう。滝澤！』
「お前本当に酒豪だなあ。やけ酒じゃーい！A酔っ払うなよ？」
『それはコッチの台詞だが？』
正義を胸に宿し強い先輩の背中を見て一所懸命していたあの日々
前しか見てなかった
後ろなんて見ずにただひたすらに…突き進んでいた
"優秀な喰種捜査官になるために"
常に死とは隣り合わせ
何時か任務中に命を落としてしまうかもしれない
何度喰種との交戦前に遺書を用意しろと言われたろう
私は親不孝者だった
遺書も書かず、挙句の果て喰種として生きていた
人間も喰った。吐き気がしたさ
『……母さんと父さんは生きてるのかな』
それすらも確認することが怖くてできないのだ
夢の中の私は脆く弱い
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あやりん - 何か､これ見ると、落ち着く。。。 (2020年7月21日 18時) (
レス) id: 5191a250c9 (このIDを非表示/違反報告)
兎吐(プロフ) - 瑞稀さん» 初めまして！そう言っていただけて嬉しいです......ちょっとほのぼの入れたかったので笑最近忙しくて更新遅いですが気長に待っていてくれると嬉しいです（>_<）コメントありがとうございました！ (2019年9月28日 13時) (レス) id: 0a7202a43e (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - 鬼滅×喰種最高です…！！！！！すっごく面白いです。やっぱ喰種切ない…嫁さんたちとのわちゃわちゃ可愛かったです笑笑 こうしんたのしみにしてます！ (2019年9月28日 1時) (レス) id: be8945b53e (このIDを非表示/違反報告)
ARIA(プロフ) - 私の端末ではフラグは付いていないです！更新楽しみにしてます、頑張ってください！ (2019年9月1日 20時) (レス) id: 2bba374a3f (このIDを非表示/違反報告)
菊藤(プロフ) - とても面白いです！頑張ってください！応援してます続き楽しみにしてます！ (2019年9月1日 17時) (レス) id: 7ca2f89356 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うる。 | 作成日時：2019年8月31日 0時
