検索窓
今日:5 hit、昨日:3 hit、合計:440,933 hit

-鬼を喰らいしは ページ8

____________





「なッ…!?」



齧った瞬間、思い切り地面を蹴り白い鬼から離れた

また斬られて無駄に再生するのは面倒だし、疲れる




肩を齧り取られた白い鬼は驚きと怒りが入り交じった表情で私を見つめた




「鬼を、喰った…?」



もぐもぐと咀嚼をし、血肉は食道を通る




『あは。喰種よりは幾分かマシな味。食べれないことは無いね』



「·····へえ。人を喰らうのに人間じゃないなんてそういう嗜好でもあるの?」



嗜好?そんなわけねえだろ
嗜好だったら良かったよ、そしたらまだ良かったよ




『…うるせえな。今度は私と戦えよ』



「笑ったと思えば攻撃的になったり、よく判らないね。いいよ。そこの餓鬼二人と共に殺してあげる」



バァカ。無理だよ
私の出番もなさそうだねえ



殺気の匂いがどんどんと近くなってゆく
鬼は怒りのあまりに気配を察知することが出来ていないみたいだ




「血鬼術 殺目篭」



白い鬼がそう唱えた途端赤毛の少年と私に糸が覆い被さる


このままでは、麻婆豆腐の豆腐のようになってしまうね




あーあ、死ぬ前に麻婆豆腐食べたかったなあ



なんて阿呆のようなことを考えていると殺気は半径30cmまでやってきた


そして、殺目篭という術…否、糸が簡単に斬られてしまった




「俺が来るまでよく堪えた。後は任せろ」



赤毛の少年にそう言ったのは先程会った質問の多い男だった




『さっきぶりじゃん、半々羽織』



「…!お前は…何故ここにいる?」



『そんなこと後でいいだろ。さっさと彼奴斬れよ』




そう言えば癇に障ったのかむっとした表情で返事をされた



此処はこの男に任せても平気だろう
何せ鬼殺隊の中でも相当な腕を持っているはずだ


身に纏うオーラはまるで…CCGのトップに立つ強者と同等だ





『…あんた大丈夫?まあ、大丈夫じゃねえよな』



「…うッ…貴方は、一体…」



『また会う機会が合ったら教えてあげるよ。ほら、大切なやつを自分の近くに置いておきな。守れ。後悔する前に』



そう言えば、ハッとし赤毛の少年は禰豆子という少女を守るように抱きしめた



其れを見た時ずきり、と頭が痛んだ
何故だか判らない。否、判りたくないね





痛む頭でぼうっとしていれば質問の多い奴と白い鬼の対決は終結していた

-この世界もあの世界も→←-治安悪し、此時代



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (253 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
527人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 東京喰種
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あやりん - 何か、これ見ると、落ち着く。。。 (2020年7月21日 18時) (レス) id: 5191a250c9 (このIDを非表示/違反報告)
兎吐(プロフ) - 瑞稀さん» 初めまして!そう言っていただけて嬉しいです......ちょっとほのぼの入れたかったので笑最近忙しくて更新遅いですが気長に待っていてくれると嬉しいです(>_<)コメントありがとうございました! (2019年9月28日 13時) (レス) id: 0a7202a43e (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - 鬼滅×喰種最高です…!!!!!すっごく面白いです。やっぱ喰種切ない…嫁さんたちとのわちゃわちゃ可愛かったです笑笑 こうしんたのしみにしてます! (2019年9月28日 1時) (レス) id: be8945b53e (このIDを非表示/違反報告)
ARIA(プロフ) - 私の端末ではフラグは付いていないです!更新楽しみにしてます、頑張ってください! (2019年9月1日 20時) (レス) id: 2bba374a3f (このIDを非表示/違反報告)
菊藤(プロフ) - とても面白いです!頑張ってください!応援してます続き楽しみにしてます! (2019年9月1日 17時) (レス) id: 7ca2f89356 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:うる。 | 作成日時:2019年8月31日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。