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-幼き二人の想うこと ページ21

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「なあ、炭治郎。俺、Aさんの話色々ぶっ飛びすぎてついていけないよ」




「それは俺も思う。でも、Aさんから嘘ついている匂いはしなかったし、本当なんだろう」



炭治郎は嗅覚が鋭いからこそそう言える
そして、俺は反対に聴覚が人並みよりも優れている



Aさんからは嘘ついている音はしない
だけど聞いていて苦しくなるような音を発している



表現できるような言葉はない

ただ、一つだけこれかも。って言葉があるんだ




"悲劇"

金切り声じゃないけどキンキンとした音がときたま聞こえる

一体どのような世界で生きていたんだろ
判っていることは元は人間だったが喰種という人間を食べなければ生きていけない生き物になってしまったこと

あとは喰種には赫子と赫眼があること




本当に知り得た情報はそれくらい





「…確かに人を食うことは怖いし、鬼と変わらないじゃんって思ったけどAさんは怖いとは思わないよ、俺」



そして気になることはもうひとつ


元は人間だったということだ
人間から喰種になってしまった。Aさんはそう言ってた




「人から喰種になるなんて、きっと望んだことじゃないよな」



「ああ。そう言っていた時のAさんからした匂いは…酷く悲しい匂いだった」



「…違う世界から来ちゃったってサラリと言ってたけどさ、絶対精神的にやられちゃうと思う。戻る術もないってことだし…出来ることなんてないと思うけど少しでも俺たちの前だけでも休めることが出来たらいいな」




すると、炭治郎はそうだなと微笑む

炭治郎が言うには柱という鬼殺隊最強の人達の前で自分の身に起きたこと、自分は何者なのかを洗いざらい吐かされたらしい

しかも柱は鬼に対して尋常じゃないくらいの嫌悪と怨恨を抱いている



Aさんは鬼じゃない。けど鬼と特徴は酷似しているからきっと良くは思われていないはずだ




「…俺、初めて会った那田蜘蛛山でも助けられて柱の前でも助けられたんだ。善逸の言う通り、俺たちの前でくらい弱音を吐いてもらえるようになってもらいたいな」



「うんうん、そうだね。まあ、その前に俺たち体治さなきゃいけないけどな…って誰か俺薬飲んでるの見た!?炭治郎!?俺飲んでた!?」



「さっき喚きながら飲んでたじゃないか…」





相も変わらずぎゃんぎゃんと煩い二人はその後アオイにこっぴどく叱られたのだった

-夜は、荒む→←-これから始まる



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あやりん - 何か、これ見ると、落ち着く。。。 (2020年7月21日 18時) (レス) id: 5191a250c9 (このIDを非表示/違反報告)
兎吐(プロフ) - 瑞稀さん» 初めまして!そう言っていただけて嬉しいです......ちょっとほのぼの入れたかったので笑最近忙しくて更新遅いですが気長に待っていてくれると嬉しいです(>_<)コメントありがとうございました! (2019年9月28日 13時) (レス) id: 0a7202a43e (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - 鬼滅×喰種最高です…!!!!!すっごく面白いです。やっぱ喰種切ない…嫁さんたちとのわちゃわちゃ可愛かったです笑笑 こうしんたのしみにしてます! (2019年9月28日 1時) (レス) id: be8945b53e (このIDを非表示/違反報告)
ARIA(プロフ) - 私の端末ではフラグは付いていないです!更新楽しみにしてます、頑張ってください! (2019年9月1日 20時) (レス) id: 2bba374a3f (このIDを非表示/違反報告)
菊藤(プロフ) - とても面白いです!頑張ってください!応援してます続き楽しみにしてます! (2019年9月1日 17時) (レス) id: 7ca2f89356 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うる。 | 作成日時:2019年8月31日 0時

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