-嗤う、外道 ページ3
＿＿＿＿＿＿＿＿
「どうぞ、今週のです」
しのぶから今週分の私のご飯を受け取る
生き物の体はすごい。耐性がつくのが妙に早い
あんなに血肉を求めていた喰種の私が血液のみで生きているのが信じられない
『毎度ありがとう、しのぶ』
「いえ。その血液があるのは貴方の人柄のお陰です」
『人柄ァ？私なんかしたっけ？』
きゅぽん、と水筒の蓋をあけ血液を飲みながら考えるAを見てしのぶはくすりと笑った
Aが復帰してから数日、がらりと状況は変わった
以前は周りから人を食らう生き物として認知され畏怖されていたAだったが共に合同任務に当たった隊士がAを崇拝する位にまでは好感度が上がっている
何故ならば任務時は
"人を守る"
というただ一つの意思のみで動いているから
その意思は元々包み隠されていたが現在は抑えきれないほどになっている。現に合同任務に当たった隊士に伝わっているのが証拠だ
そして何よりも
「A。この前は助かったよ、ありがとう」
『は？別に助けた覚えないんだけど。勝手にアンタが助かってるだけでしょ』
「うう、、私が生きてるのはAさんのおかげで、本当に」
『泣きつくのやめて。泣く前にやることあるでしょ。とりま早く怪我治せば？』
このような人柄である ((以下略
そんなこんなで彼女は自然と鬼殺隊に馴染んでいた
無限列車での任務からもう２ヶ月が経とうとしている
私は以前よりも心が強くなっていると思う
きっとこれもそれも全部…志音の言葉のおかげだ
あいつは私の心の中で生きてる
志音の言葉を忘れず、志音を忘れなければ死ぬことは無い
そう、これからだってどんな困難も乗り越えてやる
私は、決して屈しないんだ
その時だった
「A！！」
突然名を呼ばれ、声のするほうを向けばそこには肩で息をする炭治郎がいた
なんだよ、驚いた
そう茶かそうとしたが様子が可笑しい
言うなれば、大きな戦いの前の余興のような＿＿...
『何なの、炭治郎。どうしたのさ』
「...任務の帰りに寄った街で、ある匂いを嗅いだ」
ああ、お得意のね。なんて心の中で平然を装うがやけに私の心臓がうるさい
警告音
「Aに似た匂い…喰種の匂いがした」
『...はっ』
「とても嫌な感じがしたんだっ...」
私の中の利世が笑っているような気がした
【ふふ、面白いことになりそうね】
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レナ(プロフ) - 早く続きが見たいです！更新お願いします！！ (12月11日 15時) (
レス) @page7 id: f9e6be770b (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - 続き待ってます！ (11月9日 17時) (レス) @page5 id: 8ef070ecbb (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - すごく面白いです！！一気に読んでしまいました！あとオウル好きなので嬉しいです！続きが気になります。また更新してほしいです… (2021年8月16日 14時) (レス) id: c397bf8382 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 更新されるの楽しみに待っています！ (2020年11月18日 22時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
える - これむっちゃすき！！！！更新おねがいします！！！ (2020年7月29日 22時) (レス) id: 4b9e63eb2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うる。 | 作成日時：2020年5月20日 3時
