言えなかった本音 (ページ12)

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「もうちょっと一緒にいたいけど！
…ガツガツしてそうって思われるのも嫌だから。
でも…帰したくないんだけど…。
だけど…」

後半はブツブツ言っていたけど
私のことを大事に考えてくれているのは、十分伝わったから

自分の欲望と戦っているソクジンさんが可愛くて

「ソクジンさん、あの、ちょっと…」

私はチョイチョイとソクジンさんを呼んで、内緒話をするように口に手を添えた

ソクジンさんは少し屈んで、耳を傾けてくれたから

チュッ

ホッペにキスをした

ソクジンさんは耳を真っ赤にして、また目を丸くして驚いていた

「やー！A！！それは反則だぞ！
どこでそんなこと覚えたの？！」

やっぱり少しはお酒が残っていたみたい
普段の私なら絶対そんなことしない

「ソクジンさん、おやすみなさい
また…明日？」

私はそう言って部屋へ入った

残されたソクジンさんの顔も見れず

「やー…
俺、今日寝られるかな？」

ポツリと呟く彼の声も聞けずに

それからのことはあんまり覚えていない

いつものようにお風呂に入って、しっかりお肌のケアもして、気がついたら朝だった

「…」

自然とにやけてくる顔

スマホを見ると、ソクジンさんからメッセージがきていた

[Aちゃん、おやすみ]

時間を見てまたニヤけてしまう

「3:09って、寝るの遅っ！笑」

そしてまた1日が始まる

恋の力は不思議なもので、昨日まで辛かったのに、軽やかな気分で仕事ができた

ふとした時に思い出すソクジンさんの表情や、仕草や、笑い声が自然と私を元気にしてくれた

いつの間にこんなに好きになってたのかな

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