花束で殴る

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目が合った彼の瞳は涙で潤んでいて
下唇を噛んでその涙を流さないように耐えていた




｢僕は、、、
Aさんをあの人に渡したくない｣



｢うん｣





｢でもあの人すっごくかっこよかった｣



｢うん｣





｢僕よりあの人のほうがAさんにお似合いだって一瞬思ってしまった｣



｢うん｣





｢一瞬でもあの人に気持ちで負けた｣



｢うん｣





｢でも、僕はAさんをあの人みたいに泣かせない自信がある


僕はAさんを置いてかないし、寂しい気持ちにさせるつもりもない







絶対僕の方がAさんを幸せにできる



いや、幸せにするんだ｣






零と朝陽さんの唯一の類似点
甘えるのが下手なところ



甘え下手な彼が私に甘えるかのように触れている事が嬉しかった
私は宥めるようにうんうんと返事をする



僕の方がAさんを幸せにできる



その言葉に胸苦しくなる






私だって朝陽さんといた方が幸せになれると思う



でもどこかでやっぱり私の中には降谷零という男がいて
彼がどんなに私に対して残酷でも朝陽さんが私に思うのと同じように




今の彼を支えられるのは私しかいなくて
彼の寂しさや孤独を持てるのも私しかいないと思ってしまう







こういうところが不誠実なんだ





朝陽さんに幸せにすると言われたのに
私は朝陽さんに対して幸せにするという気持ちが一切沸かない



私は朝陽さんを幸せにできる自信がない
私は自信を持って朝陽さんを幸せにすると声に出せない



私が朝陽さんと幸せにになっても多分私はどこかで降谷零を按じ
彼は今どこで何をしているのかが気になってしまうんだろう



この気持ちは好意なのかはわからない





でも私の中でどちらの方が大切なのかと問われたら



それは降谷零なのだろう






彼は一緒にいた短い期間と消えた長い期間で私の中に恐ろしいほどに大きな存在になっていた








ｰｰｰｰ
何が書きたいのかわかんなくなってきた

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