9話 賄い ページ10
無事に今日の営業を終えた
安室さんと唯川さんに表の締め作業をお願いして私はレジ締めを行う
いつもなら結構時間がかかってしまうが今日は誤差がなかったのですんなり終わった
二人の様子を見ると楽しそうにお話ししながらやっているのでもう少しかかると予想し
賄いを作り始める
するとそれに気づいた安室さんが話しかけてきた
「今日のメニューは何ですか?」
『ナポリタンにしようかと』
「いいですね」
『早く締め作業終わらせないと出来立て食べれませんよ』
なんてふざけていってみたら二人は急いで作業を進めた
盛り付けの段階で作業を終わらせた二人がカウンターにやってきて座った
『お疲れ様です』
「出来立てを食べられそうで安心しました」
『煽ててもアイスコーヒーしか出ませんよ』
「十分です」
私と安室さんがお話してても会話に入ることなく大人しく待っている唯川さん
よっぽどお腹がすいているのだろう
一番にナポリタンを差し出すとびっくりしたようにこちらを見た
『今日はお疲れさまでした、二日目とは思えない働きぶりで助かりました』
私がそういってアイスコーヒーも差し出そうとすると唯川さんはその手を握り締めて
「女神ですか?」
なんて言うからお水を飲んでた安室さんが思わず噴いた
『人間です』
「ブフッ」
私の発言が追い打ちをかけてしまったようで先程よりも大きく噴き出した
『安室さん汚いですけど、大丈夫ですか?』
「大丈夫です、お二人が可笑しな会話をしたので思わず・・・
失礼しました」
そういって机を綺麗に拭いていく
そんな安室さんは一旦置いておき、未だに手を離さない唯川さんに視線を向ける
目が合ったことに対して嬉しそうに目を輝かせる唯川さんに離してくださいというと
「付き合ってください」
と言ってきたのでアイスコーヒーを机に置いてコップから手を離しそのままの勢いで手を離した
「ああ!」
『ああ、じゃないです
お腹すいてるんです』
「じゃあ、食べ終わったらもう一度手を握ってもいいかな?」
『セクハラで訴えます』
「えぇ・・・」
唯川さんから離れて安室さんの隣に座りナポリタンを食べ進めていく
イケメンだからって何してもいいと思うなよ
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YMZK(プロフ) - souさん» 2日かけて読んでくださりありがとうございます!そう言っていただけてとってもうれしいです!これからも書いていきますので引き続き読んでいただけたら幸いです (2022年5月3日 23時) (レス) id: 4f5dcb414e (このIDを非表示/違反報告)
sou(プロフ) - すっごく面白くて2日で読み終わってしまいました!!諸伏さんの小説少ないのでとても嬉しかったです!!続きも楽しみにしています! (2022年5月3日 7時) (レス) @page42 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:YMZK | 作成日時:2022年4月21日 0時