36話 看病 ページ37
目が覚めたら、知らない天井が視界いっぱいに広がった
ボーっとしている頭を精一杯働かせ自身が倒れたことを思い出し勢いよく起き上がる
周りを見渡すとベットの横に自分の鞄と上着がありひとまず安心してそれらを手にする
スマホを探して急いで連絡アプリを開くと梓さんと安室さんから連絡が来ていた
どちらの連絡にも、急に倒れ込んで心配している事と唯川さんが私を連れて行ったことが書かれていた
とりあえず、いま目が覚めて大分体調も良くなったことを二人に送る
すぐに既読がつかなかったので仕事しているのだろう
申し訳ない事をしたな・・・と、一人で落ち込んでいるとドアをノックする音が聞こえた
『はい?』
「沖矢です、目が覚めたんですね
入っても大丈夫でしょうか?」
『あ、沖矢さん・・・はい、大丈夫です』
私の返事を聞くと沖矢さんはゆっくりと私のもとにやってきた
「お体は大丈夫ですか?」
『はい、寝たら大分良くなりました』
「それはよかったです、唯川には厳しく言っておいたので」
『あ、ありがとうございます
唯川さんは今どこに?』
「ああ、Aさんの代わりにポアロに行ってますもうそろそろ帰ってくると思います」
『そうですか、あとでお礼言わないとですね』
「そうしてください、アイツ喜ぶと思います」
沖矢さんは、私が倒れた後のことを説明してくれた
唯川さんが梓さんに体調が優れず倒れてしまったので一旦家に送り代わりに自分がシフトを代わると伝えてポアロを出たが
私の家を知らないので自分たちの借りている家で休ませようと考えてここに連れてきた
沖矢さんが今日一日家にいると知っていたので沖矢さんに私をお願いして再びポアロに行ってしまった唯川さんに代わって30分に一回様子見していたらしい
もうすぐで帰ってくるということは私は長い時間ここで眠っていたことになる
『ご迷惑おかけして申し訳ありません・・・』
「いえ、気にしないでください僕も看病らしいことあまりしてないので」
沖矢さんは優しくそう言ってくれたが枕元に置かれてるタオルや薄手の布団の上にかかっている毛布をみるからに看病してくれてたことが伝わる
今度きちんとお礼をしよう
なにをしようかと考えていたら手に持っていたスマホが震えた
沖矢さんに声をかけてスマホを覗くと梓さんから返信が来てた
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YMZK(プロフ) - souさん» 2日かけて読んでくださりありがとうございます!そう言っていただけてとってもうれしいです!これからも書いていきますので引き続き読んでいただけたら幸いです (2022年5月3日 23時) (レス) id: 4f5dcb414e (このIDを非表示/違反報告)
sou(プロフ) - すっごく面白くて2日で読み終わってしまいました!!諸伏さんの小説少ないのでとても嬉しかったです!!続きも楽しみにしています! (2022年5月3日 7時) (レス) @page42 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:YMZK | 作成日時:2022年4月21日 0時