３１話 傍派か陰派 ページ32
じっと綺麗な目が私を見つめる
一瞬ドキッとしたがすぐに切り替えて笑みを溢す
『急にどうしたんですか』
「何があったかわかんないけど、あんなメッセージが来るってことは相当危険な目に遭ったってことだよね
もし、そんなに危険な目に遭ってなくても今後は危険かもしれない
だから、俺に君を守らせてくれないかな？」
唯川さんは真剣にそう言ってくれた
『ありがたいんですけど、迷惑かけるわけにはいきません』
私がやんわりお断りしようとしたのに唯川さんは食い下がらなかった
「迷惑じゃない
もし、Aちゃんが俺のいないところで危険な目に遭ったりしたら・・・」
『ﾋｭｯ』
喉の閉まる音がした
一瞬しか見えなかったけど唯川さんの目が笑ってるのに笑ってなかった
人の目にハイライトがない状態を初めて見た・・・
『ちなみに、断るっていう選択肢は「ないよ」そうですか・・・』
「Aちゃんの側で守るか陰ながら守るかのどっちかだね」
『えー・・・』
選択しがあるようでないな、と一人で悩む
すると、注文の品を届けてた安室さんが帰ってきた
「僕もその方がいいと思いますよ」
『安室さん！』
「本当なら、僕が引き受けたいのですが僕では・・・」
『大丈夫です！安室さんが忙しいのはわかってますから』
パーにした手を安室さんの前に出して大丈夫という意思表示をする
安室さんはチラッと唯川さんを見て笑い唯川さんを見ると項垂れていた
「で、Aさんはどうするんですか？」
『はい？』
「傍派か陰派か」
『えー・・・そうですね・・・』
結局、唯川さんに守ってもらう事で決まったらしく諦めて考える
そばにいると気になっちゃうけど陰で見られてる方が気になるし恐怖感じるよな
それなら、諦めてそばで見守られてる方がいいのかな？
『じゃあ、そばで』
私がそういうと2人は驚いた顔をした
そんなに以外か？
安室さんは唯川さんに近づいて肩を掴みよかったなと喜んでいて
唯川さんは揺らされながらポカンとした顔をしている
『なんですかこの状況』
呆れながら二人を見守っていると意識を取り戻した唯川さんが弾けんばかりの笑顔をこちらに向けて元気よく
「君を絶対に守り切ってみせるからね」
と、言ってくれた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1031人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
YMZK(プロフ) - souさん» 2日かけて読んでくださりありがとうございます！そう言っていただけてとってもうれしいです！これからも書いていきますので引き続き読んでいただけたら幸いです (2022年5月3日 23時) (
レス) id: 4f5dcb414e (このIDを非表示/違反報告)
sou(プロフ) - すっごく面白くて2日で読み終わってしまいました！！諸伏さんの小説少ないのでとても嬉しかったです！！続きも楽しみにしています！ (2022年5月3日 7時) (レス) @page42 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：YMZK | 作成日時：2022年4月21日 0時
