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「 うわっ... 」
「 てことで俺と伊野尾もデートしてくるからまたな 」
俺の身体を細っちい腕で受け止めた薮は俺の腰に腕を廻してニヤリとした悪戯っぽい笑みを浮かべて山田達に別れを告げる。
薮との距離が近くなりそのまま薮が俺の耳元に唇を寄せた。
「 ここじゃ話しずらいだろうから次の店行くか 」
薮からの言葉に小さく頷けば手を引かれるままに薮の後ろを着いていく。
山田の横を通り過ぎる時に何故だか苦しそうな表情をしてる山田が見えたけどそれは見なかった事にして。
「 ありがとやぶ、」
薮には何度感謝してもし足りない気がしてきた
一番の俺の理解者であって俺の事を考えてくれる。
それはメンバー思いなところから来ているのと俺の現状を知っていることからだと思うけど。
近くの店にそのまま入り話を聞いて慰めてもらえば俯いていた俺の頭に手を乗せポンポンと数回撫でてくれた。
優しい薮の手つきに心がじんわりと温かくなってまた泣きそうになってしまった。
そろそろ店を出ようと立ち上がった薮に続いて席を立てば俺が払うと言ったのに薮が代金を払ってくれてよく出来た奴だなとまた関心させられた。
先に店のドアを開けて外に出ようとすると偶然にも同時に店を出て歩いてくる山田とちねんの姿を見つけてしまった。
中々歩きだそうとしない俺を不審に思ったのか薮が 出ねえの？と視線で訴えてる気がする。
振り返り薮を見つめた。
俺がどんな表情をしていたのかは知らないが相当酷い表情をしていた様で薮が顔を顰めた。
そのまま薮が視線を彷徨わせ見つけたのは仲良さげに腕を絡ませながら歩いているあの二人だろう。
それは普段の二人を見慣れていてもコイツらホントは付き合ってんじゃねえの？ってくらいに近くて。
「 やぶ、もう行っ、！？」
薮にもうあの二人は行ったのか聞こうとすると突然引っ張られる俺の左腕。
そのままポスンと薮の腕の中におさまる。
「 えっ、なんで 」
別に嫌悪感がある訳じゃないけど突然の事に狼狽えている俺に薮が安心させる様な声色で囁いた。
「 ちょっとだけ我慢しろ 」
確かに俺からはあの二人が見えなくなったけど多分あの二人から俺達は見えているはず。
まあ視界にすら入ってないかもだけど。
そんな事を呑気に考えてた俺は知らなかったんだ。
二人から俺達が見えていた事も山田がどんな表情で俺の事を見つめていたかも。
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かすたーどばにら(プロフ) - 翠さん» コメントありがとうございます！まさか大好きな作者様の翠さんからコメントもらえるなんて思ってもみなかったのでとても嬉しいです...！はやくすれ違ってるふたりをくっつけたくて日々頑張ってます（笑）更新頑張ります！！ (2018年8月14日 0時) (
レス) id: 830b7600a3 (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - コメント失礼します！！！とても好きです！このすれ違い具合がたまらなく愛おしいです...！これからも更新楽しみにしてます！！ (2018年8月13日 14時) (レス) id: a6b1b35491 (このIDを非表示/違反報告)
かすたーどばにら(プロフ) - ひとみさん» そう言っていただけてめちゃくちゃ嬉しいです！なるべくたくさん更新できるように頑張りますね！これからも頑張るので応援お願いします！（笑） (2018年8月11日 10時) (レス) id: 830b7600a3 (このIDを非表示/違反報告)
かすたーどばにら(プロフ) - Vさん» 返信遅くなってしまってすみません！いつも読んでくださりありがとうございます！私も書いてて楽しいです（笑）完結できるように頑張りますね！ (2018年8月11日 9時) (レス) id: 830b7600a3 (このIDを非表示/違反報告)
ひとみ(プロフ) - この作品大好きで、更新を楽しみにしてます！！ 続きが早く読みたくってｳｽﾞｳｽﾞしてます(笑) (2018年8月10日 8時) (レス) id: c0bd1ad421 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かすたーどばにら | 作成日時：2018年3月16日 22時
