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しばらく見つめていると何時もは絶対に見る事の出来ない姿に嫌悪感はなくドキドキと心臓の鼓動が早くなる感覚。
何で、
今日の俺は少しおかしいのかもしれない。
こんな奴さっさと起こしてしまえば良いか。
そんな考えで彼の肩を揺する。
「 おい、起きろよ 」
何度もそう声をかけているとパチリと開く大きな瞳。
まだ眠そうに見えるそこはいつもよりうるうると水分を含んでいて、またドキリと胸が音を立てた気がした。
伊野尾ちゃんは自分の肩に触れる俺の手を掴んではじんわりと温かい自分の頬に持っていきそこに触れさせる。
「 やまだの手きもちいね ... 」
まただ、何でこんなにコイツにドキドキしてんだよ
舌っ足らずな声でそう紡ぐ口元は少し緩んでいて
頬を俺の手に擦り寄せてくる姿がほんとに猫みたいで
いつもの彼とも、いつもの自分とも何かが違って
いつもなら気持ち悪いって彼の手を振り払えるはずなのにそれが出来ない
少しボーッとしていると彼が再び口を開いて
「 やまだカッコイイね、手も男っぽくてすき 」
その言葉に自分でも目を見開いたのが分かった
それは俺達の関係からしたら絶対に聞くはずのない言葉で
へにゃっと微笑む顔は多分今まで出会ってきたどの女の子よりも可愛くて
ドキドキと高鳴る胸には気付かないフリをして目を逸らした
「 もういいわ、寝てろ 」
「 んふふ、おやすみ 」
それからしばらくして二次会に行く人達と帰る人達で別れた
俺は遅れて参加したし二次会も行くつもりだったのにちねんに“伊野ちゃんをちゃんと送り届けて！”何て言われてしまった
仕方なく俺はタクシーを店の外に呼び、伊野尾ちゃんを送り届ける事にした
こんな時に自分の責任感の強さを恨みたくなる
タクシーまで運ぶ為に自分より背の高い男をお姫様抱っこするなんて、それも世界一嫌いな男を
どんな罰ゲームだよなんてツッコみたくなる
抱き上げられるか心配になったけどそんな心配はいらなくて、背が高い割にほっそい彼は簡単に抱き上げることが出来た
タクシーに乗せ、行き先を告げようとしたとこでふと気が付く
俺は伊野尾ちゃんの家の住所を知らない
一度は行ったことあるが場所もうろ覚えでハッキリとは分からない
俺にどうしろっつーんだよ
嫌いな奴だし家に泊まらせるなんてしたくない
でも流石にこのまま眠った彼を外に放置する事だって出来ない
考え抜いた挙句、仕方なく俺は自分の家に連れて帰る事にした
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かすたーどばにら(プロフ) - 翠さん» コメントありがとうございます！まさか大好きな作者様の翠さんからコメントもらえるなんて思ってもみなかったのでとても嬉しいです...！はやくすれ違ってるふたりをくっつけたくて日々頑張ってます（笑）更新頑張ります！！ (2018年8月14日 0時) (
レス) id: 830b7600a3 (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - コメント失礼します！！！とても好きです！このすれ違い具合がたまらなく愛おしいです...！これからも更新楽しみにしてます！！ (2018年8月13日 14時) (レス) id: a6b1b35491 (このIDを非表示/違反報告)
かすたーどばにら(プロフ) - ひとみさん» そう言っていただけてめちゃくちゃ嬉しいです！なるべくたくさん更新できるように頑張りますね！これからも頑張るので応援お願いします！（笑） (2018年8月11日 10時) (レス) id: 830b7600a3 (このIDを非表示/違反報告)
かすたーどばにら(プロフ) - Vさん» 返信遅くなってしまってすみません！いつも読んでくださりありがとうございます！私も書いてて楽しいです（笑）完結できるように頑張りますね！ (2018年8月11日 9時) (レス) id: 830b7600a3 (このIDを非表示/違反報告)
ひとみ(プロフ) - この作品大好きで、更新を楽しみにしてます！！ 続きが早く読みたくってｳｽﾞｳｽﾞしてます(笑) (2018年8月10日 8時) (レス) id: c0bd1ad421 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かすたーどばにら | 作成日時：2018年3月16日 22時
