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何故山田が俺にこんなに優しくしてくれるのかは分からないまま、山田が作ってくれたであろう美味しいお粥を食べ進めた。
「 すげえな、伊野尾ちゃん。全部食べてくれて良かった 」
「 ...食べさせてくれてありがと、」
なんだか気恥しくなり語尾は弱々しく小さくなってしまった。
じゃあ薬も飲んでね、と言われて頷き錠剤を手に取り口に含めば水を手渡してくれた。
飲み込めば山田がぽふっと俺の頭に手を置きフワフワと優しく撫でてくれた。
「 寝ていいよ、おやすみ 」
そう優しく声をかけられ、また睡魔に襲われた俺は眠気に従い瞼を下ろした。
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朝になればすっかり熱も下がり、山田の看病のおかげか完全復活とまではいかないがそれなりに元気になっていた。
身体を起こし立ち上がれば俺の服が変わっていることに気付き、山田にこの貧弱な身体を見られたのかと思うと恥ずかしくて堪らなかった。
リビングに行けばソファーの上で静かに寝息を立てて眠る山田がいた。
いつもは男らしくてかっこいい山田も寝てしまえばこんなに可愛いんだな、ともっとその寝顔を見ていたくなってソファーの横にしゃがむ。
「 へへ、ほっぺすべすべだぁ... 」
己の欲のまま山田の頬に手を伸ばし軽く撫でてその感触を楽しむ。
起きたらマズいな、とは思うけど今を堪能したくなる。
そのまま悪戯心が芽を出し、荒れることを知らない綺麗な唇をフニフニと指で軽く押す。
それでも山田は目を覚まさないから、ちょっとだけなら許してくれるかなと軽く唇を重ねた。
「 っ...！？」
「 何してんの、」
グイっと山田の顔の横についていた手を捕まれ、パチッと目を開けた山田に睨まれる。
「 ぁ、う、あの...ごめんなさっ、！」
やってしまった、山田に気付かれた。
気持ち悪いって、お前なんか嫌いなんだって、折角優しくしてもらったのに突き放されるのかな...
ジワリと涙が滲んできて指先が震える。
「 伊野尾ちゃんには...伊野尾ちゃんには、薮ちゃんがいるだろ！？ 」
「 や、ぶ？」
「 付き合ってんだろっ...！なのになんで俺なんかにキスすんだよ！」
山田が、一気にまくし立てるけどその瞳はとても悲しそうな色を浮かべている。
それに、薮と俺が付き合ってるなんて、
「 おれ、やぶと付き合ってなんかないよ、？」
「 え...だってこの前抱き合ってたじゃん、」
「 あれは、ね、？」
俺のことを真っ直ぐ見つめてくる山田を見つめ返した
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かすたーどばにら(プロフ) - 翠さん» コメントありがとうございます！まさか大好きな作者様の翠さんからコメントもらえるなんて思ってもみなかったのでとても嬉しいです...！はやくすれ違ってるふたりをくっつけたくて日々頑張ってます（笑）更新頑張ります！！ (2018年8月14日 0時) (
レス) id: 830b7600a3 (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - コメント失礼します！！！とても好きです！このすれ違い具合がたまらなく愛おしいです...！これからも更新楽しみにしてます！！ (2018年8月13日 14時) (レス) id: a6b1b35491 (このIDを非表示/違反報告)
かすたーどばにら(プロフ) - ひとみさん» そう言っていただけてめちゃくちゃ嬉しいです！なるべくたくさん更新できるように頑張りますね！これからも頑張るので応援お願いします！（笑） (2018年8月11日 10時) (レス) id: 830b7600a3 (このIDを非表示/違反報告)
かすたーどばにら(プロフ) - Vさん» 返信遅くなってしまってすみません！いつも読んでくださりありがとうございます！私も書いてて楽しいです（笑）完結できるように頑張りますね！ (2018年8月11日 9時) (レス) id: 830b7600a3 (このIDを非表示/違反報告)
ひとみ(プロフ) - この作品大好きで、更新を楽しみにしてます！！ 続きが早く読みたくってｳｽﾞｳｽﾞしてます(笑) (2018年8月10日 8時) (レス) id: c0bd1ad421 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かすたーどばにら | 作成日時：2018年3月16日 22時
