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やっと気付いたホントの自分の想いに戸惑いを隠せない。
だって俺は伊野尾ちゃんが嫌いだったんだ。
いつからだ？俺が彼を嫌う様になったのは、それにいつから俺は彼を嫌いだと口に出す様になった？
今更好きなんて言ってももう遅い。
俺が好きだと言ったところで今までのバランスが崩れてしまう。
それに、伊野尾ちゃんには薮ちゃんがいる。
もっと早く気付いていたら未来は変わっていたんだろうか。
もし伊野尾ちゃんが俺の事を嫌いだったとしても想いを伝えて好かれる努力を出来てたかもしれない。
嗚呼、ホントに俺はバカだ。
悔しくて涙が止まらない。
涙が止まらないまま俺は来た道を一人で戻った。
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楽屋に自分の荷物を取りに戻った。
今日は帰ったらすぐに寝よう。
そして全部無かったことにしよう。
伊野尾ちゃんは薮ちゃんがいれば幸せなんだから俺の想いなんて邪魔なだけだ。
今思い返してみるといつもいつもあの二人には特別な空気感が流れていた。
薮ちゃんは光くんとも仲が良いけどそれはシンメだからであって恋愛関係にあるとは思えない。
伊野尾ちゃんと薮ちゃん、あの二人なら恋愛関係にあったとしても考えられない話じゃない。
普段からスキンシップは多いしお互いを信頼しきっている。
俺もグループに入りたての頃は年上で綺麗な伊野尾ちゃんに懐いていた。
でもその隣にはいつも薮ちゃんが居た気がする。
思い出した、全部。
あの頃の俺はまだまだガキで伊野尾ちゃんを取られたくないと必死で追いかけ回してたのにレッスンの後薮ちゃんに抱き締められながら泣いてる伊野尾ちゃんを見てしまったんだ。
それで嫉妬して俺じゃダメなんだって。
そこから避ける様になって段々距離が離れたんだ。
皮肉にも俺が彼を嫌いになったのも、好きだと気付いたのも同じ状況。
楽屋のソファーに座りながらぼんやりと天井を仰ぐ。
俺だって、薮ちゃんみたいになりたかったな...
別に今の自分が気に入らないわけじゃない。
有難いことに沢山のファンのみんなから応援してもらって好きな事をやらせてもらって毎日が充実してる。
自分のルックスだって身長以外は満足だ。
でも俺には薮ちゃんの様な誰かを支える力やリーダーシップもない。
ほんとに敵わねえな...
カバンからケータイを取り出してトーク画面を開く。
“俺、伊野尾ちゃんが好きだ”
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山田さんここから動きますよ！！
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かすたーどばにら(プロフ) - 翠さん» コメントありがとうございます！まさか大好きな作者様の翠さんからコメントもらえるなんて思ってもみなかったのでとても嬉しいです...！はやくすれ違ってるふたりをくっつけたくて日々頑張ってます（笑）更新頑張ります！！ (2018年8月14日 0時) (
レス) id: 830b7600a3 (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - コメント失礼します！！！とても好きです！このすれ違い具合がたまらなく愛おしいです...！これからも更新楽しみにしてます！！ (2018年8月13日 14時) (レス) id: a6b1b35491 (このIDを非表示/違反報告)
かすたーどばにら(プロフ) - ひとみさん» そう言っていただけてめちゃくちゃ嬉しいです！なるべくたくさん更新できるように頑張りますね！これからも頑張るので応援お願いします！（笑） (2018年8月11日 10時) (レス) id: 830b7600a3 (このIDを非表示/違反報告)
かすたーどばにら(プロフ) - Vさん» 返信遅くなってしまってすみません！いつも読んでくださりありがとうございます！私も書いてて楽しいです（笑）完結できるように頑張りますね！ (2018年8月11日 9時) (レス) id: 830b7600a3 (このIDを非表示/違反報告)
ひとみ(プロフ) - この作品大好きで、更新を楽しみにしてます！！ 続きが早く読みたくってｳｽﾞｳｽﾞしてます(笑) (2018年8月10日 8時) (レス) id: c0bd1ad421 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かすたーどばにら | 作成日時：2018年3月16日 22時
