Bloody Moon 【 YM × IN 】 (ページ4)

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さっきのは何だったんだろ。

「ただいま」

誰からの返事もないことは分かりきっているけど、これは俺の習慣だ。
森の中にあるこの大きな洋館は両親が遺してくれた大事な家だ。
ギィっと大きな音を立ててドアを開けて中に入る。

自室に行って着替えを手に取れば風呂場へ向かう。
もうさっさと風呂に入って寝てしまおう。
風呂を済ませて部屋に戻り、ベッドに身体を沈ませる。
時計を見てみれば、もう深夜一時を過ぎていて。

目を閉じてしまえば、もう眠りにつけそうだ。
そう思って瞼を下ろした瞬間。

ガタンっと大きな音を立てて外から開けられた、ベッドの横の窓。

「えっ...？」

そこから中へと入ってきたのはどうやら人の様で。
でも...あれ、？

「よっこいしょっと...おっと、目覚ましちゃったか」

顔は後ろから月の光が差している所為で影になっていて見えない。
よっこいしょ、なんておっさんかよと思うけどその声は若いのに色気のあるもので。

窓から入ってきた不審な男は、俺がいるベッドの方へと歩みを進めてきて。
誰かも分からない彼が怖くなって咄嗟に身体を起こして布団を掻き抱く。
だって、彼には...

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