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「好きって、いきなりどうしたの?」

「いや、もともと顔面はタイプだったんですよ。言ってなかったですけど」


いや、知らなかった。
良かったね、隆二。
さっそく後輩からモテてるぞ。




「最近好きな人にフラれて次に目を向けようって思ったときに
なんかわかんないですけど、今市さんの姿がキラキラ輝いて見えたんですよ」

「え、ナナちゃん好きな人いたの?
てかフラれてたの?」


情報過多すぎて1つずつ消化していくが
一番聞きたいのはそこではない。


「隆二がキラキラ!?」

そう。これだ。


「言っときますけどね、Aさんの同期、顔面レベルめちゃくちゃ高いですからね!
おまけに仕事は出来るし、未婚ときたら、こんな優良物件ないですから!」


そうなんだ。
まぁ言われてみればわからなくもないけど。



「セッティングしてください」

「セッティング!?」

「はい!飲み会でもダブルデートでも何でもいいんで!!」




そう言うナナちゃんの顔は真剣で
私はとりあえず頭の中身を整理することにした。


後輩のナナちゃんは
同期の隆二が好きで

紹介をしてほしい。
成就するために。


それは好きな人に
好きだと伝えたいと
そういうことを意味しており…



「それ、付き合いたいってこと!?」

「そりゃ出来ればそうしたいですよ。好きなんだから」


そうか
普通はそうなんだ。

叶わぬ恋だと片想いを続けてきた私にとっては
ナナちゃんの想いは新鮮だ。

本当は至極当然の気持ちなのに。



「よろしくお願いしますね!
何なら山下さんも呼んで合コンとかにしたらいいじゃないですか」

「は!?それは無理でしょ!
義理で来てくれたとしても…」


いや、もし義理で来てくれたら

そりゃ嬉しくないわけじゃないけど。




「とにかく今市さん、お願いしますね!」



一方的に押し付けられた隆二の紹介。

まぁそれについては難しいことじゃない。


隆二がナナちゃんを気に入るかどうかは別として
フリーの隆二を紹介することは可能だ。


そしてそれよりも

思いもしなかった挨拶以外の健二郎さんとの関わりの可能性に
私は少し浮き足立っていた。



飲み会誘うくらいなら
彼の負担にはならないだろうか?



少し話をするくらいなら







ごめん、隆二

私の恋のために

どうか私の思惑に嵌まってください。

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じゅん(プロフ) - お久しぶりです。更新ありがとうございます! (2021年7月11日 16時) (レス) id: c029804656 (このIDを非表示/違反報告)
ちはる(プロフ) - もう、お話の続き見れないですか?(*´ω`*)わたし、NEEさんの小説も東京も大好きです(*´∀`) (2020年5月13日 10時) (レス) id: 48e30b0c83 (このIDを非表示/違反報告)
amiryu(プロフ) - NEEさんだー ( ̄□ ̄;)!!!・・好きです(///∇///) (2019年8月25日 0時) (レス) id: 536b1e31eb (このIDを非表示/違反報告)
ぽちこ(プロフ) - NEEさん、お帰りなさい!!またツクールに来るのが楽しみになりました★ (2019年8月24日 20時) (レス) id: 1e1bf63da6 (このIDを非表示/違反報告)
梨香(プロフ) - いいですっ!こんな同僚2人私も欲しいです((笑))。しかも私が好きな臣ちゃん。そしてカタオモイには健ちゃん…たまりません!これからも楽しみにしています! (2019年8月19日 20時) (レス) id: 64c500100f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:NEE | 作成日時:2019年8月18日 1時

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