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好きな人の好きな人になる。
これまでの人生において難なくこなしてきたそれが
不可能になることもあるなんて。
奪っちゃえばいいじゃん、なんて
地元の女友達は言うけど
そんなスキルも無ければ
ポテンシャルも無いし
精々いいとこ可愛い妹止まり。
そして何より
私の好きな人を
私のエゴによる略奪愛のストーリーに巻き込むわけにはいかないから。
「それってめっちゃ深い愛だよね」
この話になると、隆二はいつもそう私に言う。
そうだよ、私の愛は深いのだ。
てか、隆二いつまで私のデスクにいるつもり？
「仕事いいの？」
「ん、休憩中〜」
「課長に怒られても知らないよ」
そこそこ大きな日用品メーカーであるわが社の営業をしている隆二は、登坂と同じく社内ではそこそこ成績をあげており
だからと言うのか、やたら開発部門であるうちに遊びに来る。
まぁ要領がいいから
怒られてるとこなんて見たことないけど。
「やっぱり１日１回はAの顔見ないとね」
「彼氏か！」
「なってあげよっか」
「お気持ちだけいただいとく」
そんな冗談のやり取りをしながら
私は隆二のことを
やたらなついてくる犬のように思っていることは
一応本人には言わないでおこう。
「じゃあ仕事戻るかな」
「Aさん！」
伸びをして出ていく隆二を見送ると
すかさず近寄ってきたのは
二つ後輩のナナちゃん。
少し思い詰めた雰囲気に私は気を引き締めた。
仕事、何かあったのか？
「一応確認しますけど」
「うん」
「今市さんと同期以上の関係とかじゃないですよね？」
なんじゃそりゃ。
「何、いきなり。仕事じゃないの？」
「休憩です！」
まぁ、うちの部署は仕事のノルマさえこなせば
多少の休憩は問題ないけど
そもそもその質問はなんだ。
「同期以上ってなによ？親友？」
「いやいや、そんなんはいいんですよ！
恋愛感情って無いんですよね？」
「は？」
なにを、いまさら！！！
当たり前すぎて
というか
ある意味想定外の質問にたじろぐ私に
真剣な顔のナナちゃん。
「どうなんです？」
「ナナちゃん。…恋愛感情があるわけないって今まで見てたらわかるでしょう」
「ですよね！！」
食いぎみに言う彼女は
あからさまにホッとした顔。
その謎は
「私、何か最近好きかもなんですよ、今市さんのこと」
の言葉で
驚きと共に解明した。
突然、私の前に
隆二のことが好きな後輩があらわれた。
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じゅん(プロフ) - お久しぶりです。更新ありがとうございます！ (2021年7月11日 16時) (
レス) id: c029804656 (このIDを非表示/違反報告)
ちはる(プロフ) - もう、お話の続き見れないですか？(*´ω｀*)わたし、NEEさんの小説も東京も大好きです(*´∀`) (2020年5月13日 10時) (レス) id: 48e30b0c83 (このIDを非表示/違反報告)
amiryu(プロフ) - NEEさんだー (￣□￣;)!!！・・好きです(///∇///) (2019年8月25日 0時) (レス) id: 536b1e31eb (このIDを非表示/違反報告)
ぽちこ(プロフ) - NEEさん、お帰りなさい！！またツクールに来るのが楽しみになりました★ (2019年8月24日 20時) (レス) id: 1e1bf63da6 (このIDを非表示/違反報告)
梨香(プロフ) - いいですっ！こんな同僚2人私も欲しいです((笑))。しかも私が好きな臣ちゃん。そしてカタオモイには健ちゃん…たまりません！これからも楽しみにしています！ (2019年8月19日 20時) (レス) id: 64c500100f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：NEE
| 作成日時：2019年8月18日 1時
