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写真で見たことある。
この人、隆二の彼女だ。
長く付き合っている歳上の彼女は
手足が長いモデルみたいなカッコいい美人。
第三者目線で見れば男前な隆二と並んだ姿は
圧倒されるほどで私は少したじろいだ。
動揺するな私。
てか
何で私がなんか動揺しなきゃいけないの
「デ、デート？」
「ん、まぁね。ちょっと買い物に。
会うの初めてだっけ？彼女のイチハです」
「こんにちは。Aさんのことは良く聞いてます。
いつも隆二と仲良くしてもらってるみたいで」
「いえ…」
隆二の彼女からそう言われて
私はどことなく居心地の悪い思いがする。
一見、嫌味のような彼女の言葉には悪意は感じられず
それが何故かかえって私の心を暗くした。
サバサバした関係で
嫉妬とかは全然ないって、前に隆二は言っていた。
もしも私の恋人が
毎週のように女友達と飲みに出掛けていたのなら
少なくとも嫉妬はするし
こうして会ってしまったときに
この隆二の彼女の
イチハさんのように笑ったりなんて出来ない。
本当に、嫉妬とかないんだ。
というより
そんなくらいで揺らぎはしないと
よほど二人の関係に自信があるに違いない。
それは
素晴らしいことだと思うのに。
「じゃあ私、これで」
「…あ、そうだA！」
もう店を出ようと立ち上がった私を
隆二が慌てて呼び止める。
……頼むから、帰らせて。
「電話！ごめん、またあとで折り返すけどさ、今朝ホントはどこに」
「ごめん、私急ぐから」
「いや、待てって」
「隆二」
私を呼び止める私を
制したのは、隆二の彼女。
「それくらいにしな。しつこいと嫌われるよ？」
彼女から感じるのは
"余裕"
女友達なぞ眼中にないという
確固たる自信。
彼女の言葉に口をつぐんだ隆二を見ないままに
私は店を離れた。
隆二は友達で
その友達の彼女に会った
それだけなのに
何故こんなにも
心が嫌な気持ちで満たされているんだろう。
隆二に彼女がいたのは知ってたのに
隆二はただの友達なのに
私は心のどこかで自惚れていたんだ。
私のことをいつも考えてくれる隆二。
私はそれが当たり前だと思っていたし
隆二にとって私は特別なんだと思ってしまっていた。
女友達のポジションでありながら
一番隆二に近いのは私だと。
でもそうじゃない。
そんな当然のことを目の当たりにして
思い知らされて動揺している私は
立場を勘違いした
ただの馬鹿だ。
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6ra6(プロフ) - この、お互いの腹の内を推測しながら進んでいく雰囲気がなんとも言えずもどかしい！NEEさん節炸裂してますね(*≧∀≦*)この感じ、大好きです♪引き続き更新楽しみにしています！ (2018年2月14日 13時) (
レス) id: d8c1da8865 (このIDを非表示/違反報告)
kt03(プロフ) - 直人さんとどうなるのかな？続きが気になります(^^)更新楽しみにしています♪ (2018年1月28日 15時) (レス) id: 4cf55a882c (このIDを非表示/違反報告)
1980no(プロフ) - もう皆の気持ちが主人公の方に向いてますね！一体誰とくっつくのか？今から楽しみです(^-^)/ (2017年12月2日 12時) (レス) id: fb6f76b200 (このIDを非表示/違反報告)
1980no(プロフ) - NEEさんおはようございます(^-^)/更新ありがとうございます♪隆二さん切ないですね､やっぱり好きだったんだ！元カレと友達と後輩､一体誰とくっ付けんだろー(気になります) (2017年11月20日 10時) (レス) id: fb6f76b200 (このIDを非表示/違反報告)
1980no(プロフ) - NEEさん更新ありがとうございますm(_ _)m岩ちゃん何処連れてっちゃうんだろう？続きが気になるNEEさーん(^o^)/ (2017年11月14日 0時) (レス) id: fb6f76b200 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：NEE
| 作成日時：2017年6月4日 22時
