Acacia番外編 ページ16
『大丈夫だよ、世話になってる奴がいるけど
そいつは信用がおけるから』
そう言っていたオミ。
オミの仕事
オミの暮らし
そんな普段の彼のこととか
どんな食べ物が好きなのかとか
小さい頃、どんな子供だったのかとか
オミの日常や基本的なことを私は知らない。
それを聞くことはルール違反だと思った。
あの時、剛典さまを捨ててオミを選べなかった私。
そんな私のワガママを許して
こうしてこっそり会いに来てくれるオミに
私がそんなことを聞く資格はないし
それに
それを聞くのが怖い。
狭い世界で生きている私は
私の知らないオミを知るのが怖い。
オミの全てを知れば
いつか来るかもしれない終わりに怯えて生きていくしかないことは
私にだってわかるから。
だからね
ずるくて悪い私を
もう少しだけ許していてほしい。
「お帰りなさいませ、剛典さま」
「ただいま、A」
オミが良いタイミングで帰ってくれたお陰で
私は少しも慌てることなく剛典さまをお迎えすることができた。
こうして平静を装うことも随分と慣れた。
剛典さまの前では
私は心から剛典さまを慕う愛玩になれる。
「ずいぶんと身体が冷えているようだけど
また月光浴でもしてたの？」
剛典さまが私を抱き締めて
そうおっしゃる。
思わず、どきりとする。
外にいたことは、恐らく隠せまい。
「…はい。お月さまも、それからお庭も綺麗で」
「お前はロマンチストだね、A」
剛典さまはそうおっしゃり
私の首筋に一つキスをくださる。
「だけど外に出すのは心配だな。
…かぐや姫が月に帰ってしまうように
お前が何処かに行ってしまったらいけないし」
「そ、そんなこと…」
「…冗談だよ。
本気にした？可愛いね、お前は」
剛典さまの戯れのようなお言葉に含まれた意味を
私は何処かで感じ取っていたのかもしれない。
だけど
オミとの秘密の逢瀬は二人だけの秘密なのだと
私はこのときはまだ
そう信じて
疑いはしなかった。
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1980no(プロフ) - 隆二さんがペットなんて……溺愛しちゃいそう( *´艸｀)♪ (2018年3月3日 13時) (
レス) id: fb6f76b200 (このIDを非表示/違反報告)
1980no(プロフ) - NEEさん♪こんばんは(^-^)/Twitterでお知らせ見て読みに来ました！臣さん甘〜い( *´艸)こんな素敵な彼氏と年越し出来るなんて…羨ましいです♪今年もあと僅かになりましたが来年もNEEさんにとって素敵な年になります様に(*-ω人)よいお年を♪ (2017年12月31日 22時) (レス) id: fb6f76b200 (このIDを非表示/違反報告)
amiryu(プロフ) - あと少しで今年も終わります！我が家も冬にはこたつなんですよ 臣くんなら一緒に暖まりたいなあ〜 (^^) NEEさん、一年お疲れさまでした！まだまだ来年もファンでいさせて下さい！よいお年を！ (2017年12月31日 22時) (レス) id: 9c7c428eca (このIDを非表示/違反報告)
1980no(プロフ) - これは落ちちゃいますね……沼のようにどっぷりと＿|￣|○ (2017年12月2日 12時) (レス) id: fb6f76b200 (このIDを非表示/違反報告)
ぽちこ(プロフ) - 直人のBDに更新。。(*´ｰ`*人*´ｰ`*)♪ありがとうございます！！ (2017年8月30日 17時) (レス) id: 83b994670a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：NEE
| 作成日時：2017年4月9日 22時
