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Acacia番外編 ページ15

オミの優しいキスはやがて私の身体を熱くして

私の意識を奪っていく。



「オミ…」

「…ん、前言撤回…子供じゃこんなキス、出来ねぇよな」



そうやって茶化したように言うと
オミの指が私の顎に触れ
そのまま持ち上げられるとまたキスをくれる。


剛典さまへのそれとは、違う、感情。




剛典さまとの毎夜も幸せだけれど
オミとのこのひとときもまた、幸せだ。



その違いはまだ、今の私にはわからないけれど。











「そろそろ、行かねぇと」


気づけばもう、日付が変わる直前だった。


今日は剛典さまは遅くなると聞いているけれど
あまり長い時間は危険すぎる。

もしもこんな風にまだオミと会っていることを知られたりしたら
今度こそ剛典さまは私たちをお許しにはならないだろうから。


「…またな」

「うん…」


どうして、オミとの時間は一瞬で過ぎ去ってしまうのだろう。

いつも別れ際に感じる後ろ髪を引かれるような想いを
隠そうとしても隠しきれない私の表情を見て
オミが笑う。



「バカ、そんな顔されたら連れていきたくなるだろ?」

「だって…」

「また来るから、な?」



なだめるように私を撫でると
オミは私の額にキスを落として
暗闇へと消えていった。



私は一息つくと
ゆっくりと立ち上がりドレスの土を払った。



オミが普段どこでどんな暮らしをしているのかを
私は知らない。




少し前にそれとなく尋ねたことがあった。


『寝るところとかあるの?
ごはんとか、ちゃんと食べてる?』


これまでずっと闇の世界で生きてきたオミは
まっとうな仕事に就くことは出来ない、と

この岩田の家を離れてからも
同じ様な仕事を続けている。

但し、剛典さまに見つかるわけにはいかないからと
前のように特定の誰かのお抱えというわけにもいかず

同業の知り合いからの紹介で仕事をこなしているとのことだった。

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1980no(プロフ) - 隆二さんがペットなんて……溺愛しちゃいそう( *´艸`)♪ (2018年3月3日 13時) (レス) id: fb6f76b200 (このIDを非表示/違反報告)
1980no(プロフ) - NEEさん♪こんばんは(^-^)/Twitterでお知らせ見て読みに来ました!臣さん甘〜い( *´艸)こんな素敵な彼氏と年越し出来るなんて…羨ましいです♪今年もあと僅かになりましたが来年もNEEさんにとって素敵な年になります様に(*-ω人)よいお年を♪ (2017年12月31日 22時) (レス) id: fb6f76b200 (このIDを非表示/違反報告)
amiryu(プロフ) - あと少しで今年も終わります!我が家も冬にはこたつなんですよ 臣くんなら一緒に暖まりたいなあ〜 (^^) NEEさん、一年お疲れさまでした!まだまだ来年もファンでいさせて下さい!よいお年を! (2017年12月31日 22時) (レス) id: 9c7c428eca (このIDを非表示/違反報告)
1980no(プロフ) - これは落ちちゃいますね……沼のようにどっぷりと_| ̄|○ (2017年12月2日 12時) (レス) id: fb6f76b200 (このIDを非表示/違反報告)
ぽちこ(プロフ) - 直人のBDに更新。。(*´ー`*人*´ー`*)♪ありがとうございます!! (2017年8月30日 17時) (レス) id: 83b994670a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:NEE | 作成日時:2017年4月9日 22時

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