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Acacia番外編 ページ14

剛典さまとの夜が過ぎ

翌日はよく晴れた。




朝晩は冷え込むけれど
日中は陽が出ればまだあたたかい。


仕事で剛典さまのいらっしゃらない昼間には
お抱えの庭師と談笑をしながら

今日も何一つ変わらない夜を終える。




そして





今夜は剛典さまのお帰りが遅い
月明かりの綺麗な夜。


いつものドレスに大きめのストールを引っかけて
ブランケットを手に私は庭へと下り立った。




冬から春にかけて黄色い花を咲かせるその木の下に座り、
ブランケットを掛ければ程なくして



冷えた空気が動いて
身体にかかる、重み。




「お、あったかい」


冷たい手の持ち主は私の背中から回した手をブランケットに差し入れると

そのまま暖をとるようにして
私を抱きしめる。







「あったかいな、Aも」

「さっきまで部屋にいたから」

「子供だから、体温高いんじゃねーの?」




意地悪くそう言ってからかう彼を軽く睨むと

ははっと悪びれずに笑うその顔は
月明かりの下で、憎らしいほどにきれいだ。




「オミ」

「ん?」


彼の名を呼べば、注がれる視線。



「…なんでもない」



未だにドキドキする。
彼の視線は私の心を乱す。



ずっと


ずっと長いことこうしてきた、秘密の恋。



あの出来事から

私は剛典さまを裏切ることは出来なくて



でも、オミを諦めることも出来なかった。




剛典さまのいない、晴れた夜は
私を訪れるオミ。


彼の手を取って逃げることの出来なかったずるい私に

こうして彼は会いに来てくれる
そのことに私は甘えている。



「へんなヤツ」



そう言って笑うオミはもう一度
私をブランケットごと抱きしめ

唇にキスを落とした。

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1980no(プロフ) - 隆二さんがペットなんて……溺愛しちゃいそう( *´艸`)♪ (2018年3月3日 13時) (レス) id: fb6f76b200 (このIDを非表示/違反報告)
1980no(プロフ) - NEEさん♪こんばんは(^-^)/Twitterでお知らせ見て読みに来ました!臣さん甘〜い( *´艸)こんな素敵な彼氏と年越し出来るなんて…羨ましいです♪今年もあと僅かになりましたが来年もNEEさんにとって素敵な年になります様に(*-ω人)よいお年を♪ (2017年12月31日 22時) (レス) id: fb6f76b200 (このIDを非表示/違反報告)
amiryu(プロフ) - あと少しで今年も終わります!我が家も冬にはこたつなんですよ 臣くんなら一緒に暖まりたいなあ〜 (^^) NEEさん、一年お疲れさまでした!まだまだ来年もファンでいさせて下さい!よいお年を! (2017年12月31日 22時) (レス) id: 9c7c428eca (このIDを非表示/違反報告)
1980no(プロフ) - これは落ちちゃいますね……沼のようにどっぷりと_| ̄|○ (2017年12月2日 12時) (レス) id: fb6f76b200 (このIDを非表示/違反報告)
ぽちこ(プロフ) - 直人のBDに更新。。(*´ー`*人*´ー`*)♪ありがとうございます!! (2017年8月30日 17時) (レス) id: 83b994670a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:NEE | 作成日時:2017年4月9日 22時

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