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通りがかりの公園。
人の通りは少なく、私たちはベンチに腰掛け
辛い気持ちを吐き出すかのように
私は直人さんに全てを打ち明けた。
旅館の夜のことを詳しく話すことは
少しだけ気が引けたけど
直人さんは私の話を真剣に聞いてくれて
そしてただ、優しく頭を撫でてくれた。
「そのbarで見た女の人と今市がいなくなることは関係あるのかな」
「…わからないです。
でも登坂が、捨てるとか遊びとか言ったことに対して
今市は何の弁解もなくて…だからどっちにしろ私には本気じゃなかったのは間違いないと…」
そこまで説明すると
また泣けてくる。
唇を噛み締めれば
「あー、ほら、また、泣くなって」
と直人さんが大袈裟に私の髪を撫でる。
「お前は昔からこう…秘密とか影のある厄介な男に惚れるよね」
「…否定しないです」
「登坂とかみたいな、素直でストレートなタイプにしとけばいいのに」
「ですよね」
「そこも否定しないんだ」
「……登坂は登坂で、いい子なんで」
そう言った私に
直人さんは、んーっと眉毛を歪めた。
「直人さん？」
「…んー。俺は先輩としての立場なら、登坂は多分本気だからお前のこと大切にしてくれるだろうしいいんじゃない？って言うんだけど」
目をそらして、ふぅとため息をついた直人さんが
呟いた言葉。
「男、片岡直人として言うなら
多分お前を幸せにしてやれるのは俺なんだよね…」
ドキっと胸が跳ねて
何も言葉が出ない私に
直人さんは苦笑して、冗談だよ、と言う。
「いや、本音だけどさ
それをお前に押し付けるのはやめたから」
だけどね、と直人さんは言葉を続ける。
「お前の味方でいるから、いつでも」
話を聞いてもらえてすっきりした。
直人さんとは公園で別れた。
聞いてもらったあとは一人になりたい私の気持ちを
直人さんは察してくれた。
今日は早く帰って熱い風呂にゆっくり入りたい。
平気なわけじゃない。
だけど失恋は初めてじゃないから
巧く折り合いをつけられるくらいには
私はちゃんと大人だから。
少しずつ受け止められてきた現実。
今市には女がいたし
私のことは短期間の遊び、ゲームみたいなものだったんだ。
そう、思うことにする。
そこの真実なんかどうでも良かった。
今本当のことを知ったところで
今市が私に何も話そうとしなかったことは
紛れもない事実なのだから。
私はそれを受け止めるしかない。
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えりんぎ - 直人さんがすてきすぎました… (2017年4月8日 18時) (
レス) id: 834d4529af (このIDを非表示/違反報告)
ゆーりん(プロフ) - はじめまして！二日間でここまで読破しました！どうしても直人さんが良いなって心の中でウズウズ。。。楽しみにして、4を読ませて頂きます！！ (2017年2月9日 11時) (レス) id: 623fea7ce6 (このIDを非表示/違反報告)
love(プロフ) - 真相も気になりますが、やっぱり...隆二さんと結ばれてほしいです（ ; ; ） 続き楽しみにしています！ (2017年2月5日 15時) (レス) id: e0f37f36d6 (このIDを非表示/違反報告)
まめ(プロフ) - 直人さんがいいなぁ、、なんて思っちゃってます（笑）直人さんの安心感が半端ない！！！！作者さんも更新頑張ってください！ (2017年2月5日 11時) (レス) id: effbf41489 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - ぎゃああああトサカ登坂とさかぁ（ ｉ _ ｉ ）隆二ほんとに頑張って、、、(( (2017年2月4日 22時) (レス) id: fc11a717f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：NEE
| 作成日時：2016年11月22日 23時
