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おどけた言い方をしたってダメですよ、直人さん。
私の後ろから回された腕は男らしくて
直人さんとの今後を考えていた少し前のことを思い出して
私はドキドキが止まらない。
勢いのまま、キスをして、抱かれるほうがずっとマシ。
こんなの、ドキドキがエンドレスに続くじゃない。
睡眠妨害にも程がある。
だけど
嫌じゃない。
直人さんの力強く優しい腕は
ダメな私も全部包み込んでくれたみたいで安心する。
「よしよし、ゆっくり寝な？」
「寝、れるわけ、ないですっ」
「…なんで？」
なんでって。
わかってるくせに、意地悪だ。
「直人さん、手慣れてますよね」
「お前だって、慣れてるでしょ？」
「慣れてませんよ！！こんな……ドキドキして死にそう」
破裂しそうな心臓を誤魔化すように
わざと抗議する私を
まるで小さな子供をあやすみたいに余裕の直人さんはずるい。
私なんかよりずっと大人で……ずるい。
「もっとドキドキしたらいいよ」
囁くように、直人さんが言う。
「ドキドキして、俺のことしか考えられなくなったらいいのに」
「っ…」
「…なーんてね」
心臓を鷲掴みにされたみたい。
直人さんの表情は見えないけれど
優しく色っぽい声に、言葉に
私は言葉をなくしてしまう。
「…寝た？」
「っ、寝ましたっ」
「寝てないじゃん……嘘つき」
ぎゅ、と抱き締める腕が強くなる。
まるで恋人同士みたい。
だけど、これ以上の距離を詰めてこない直人さんに
歯がゆさすら覚える。
「何なら、こっち向いて寝てもいいよ？」
「…おことわり、します」
「そ？残念。…まぁいいけどね？」
向かいあったりしたら
きっと我慢できなくなる。
寝よう。
無理矢理にも目を閉じる。
「…寝た？」
「……。」
「…おやすみ、A」
チュッと、頭に口づけられて
しばらくして背中に感じる呼吸。
やっぱり直人さんはずるい。
ドキドキしながらも
その心地よさに
私はいつの間にか意識を飛ばしていた。
『おはよう。昨晩はありがとう。
もう課長も起きてるだろうし着替えにホテルへ戻ります。
昨晩のお礼に
また何かあったら言ってきな。
いつでも助けてやるから。』
机の上に残された丁寧な字で書かれたメモ。
やっぱり、直人さんは、ずるい。
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えりんぎ - 直人さんがすてきすぎました… (2017年4月8日 18時) (
レス) id: 834d4529af (このIDを非表示/違反報告)
ゆーりん(プロフ) - はじめまして！二日間でここまで読破しました！どうしても直人さんが良いなって心の中でウズウズ。。。楽しみにして、4を読ませて頂きます！！ (2017年2月9日 11時) (レス) id: 623fea7ce6 (このIDを非表示/違反報告)
love(プロフ) - 真相も気になりますが、やっぱり...隆二さんと結ばれてほしいです（ ; ; ） 続き楽しみにしています！ (2017年2月5日 15時) (レス) id: e0f37f36d6 (このIDを非表示/違反報告)
まめ(プロフ) - 直人さんがいいなぁ、、なんて思っちゃってます（笑）直人さんの安心感が半端ない！！！！作者さんも更新頑張ってください！ (2017年2月5日 11時) (レス) id: effbf41489 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - ぎゃああああトサカ登坂とさかぁ（ ｉ _ ｉ ）隆二ほんとに頑張って、、、(( (2017年2月4日 22時) (レス) id: fc11a717f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：NEE
| 作成日時：2016年11月22日 23時
