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私が不倫を続けていたのは
勿論情とか多少の好意はあったけど
多分一番は、寂しさを埋めるためだ。
初めから足を踏み入れなければ気がつくことがなかった寂しさは
定期的な逢瀬で解消されて
それが次第に癖になっていく。
麻薬と同じ。
知らなければ、大丈夫でいられたのに。
あんな男でも
私の日常だった。
それを失えば
寂しさもしばらくは私を襲い、そして苦しめるだろう。
それがわかっていたから
目の前に示される
明らかなぬるま湯に
私は思わず飛び込んでしまいそうになるけど。
…だめ。
直人さんは仮彼氏なんだから。
「なーに考えこんでんだよっ」
「いたっ」
弾かれたおでこ。
押さえて見れば
いつもみたいに笑顔を見せる直人さん。
「冗談だよ！
…本気で困られたらさすがに俺傷つくわ！」
別に困ってなんてないけど。
それを弁解するのもおかしい気がして
私はそのまま口をつぐんだ。
「で。取引先との打ち合わせも大丈夫だった？」
…そうだった。
もとはと言えば
直人さんが電話をくれたのもおそらく
夜遅くに打ち合わせに行ったから。
…まさかbarで抱きしめられてたなんて
言えるわけはないけど。
「大丈夫です！終電では帰れたし」
「ん、ならいいよ。
一応ね、仮彼氏としては気になるから」
あぁ、直人さんの彼女になる人はきっと
凄く大切にされるんだろうなぁ。
そういえば大学の時も
会社に入ってからも
"彼女"の存在を見たことがないのは何故だろう？
「直人さんって彼女いないんですか？…何で？」
「何でって」
「だってモテるのに」
社内にだって
仕事ができて優しい直人さんのファンはいっぱいいる。
「やっぱり身ちょ」
「コラ！！それ言葉の暴力！！」
身長なんて関係ないことはわかってての
いつもの鉄板ネタ。
でも本当に何故だろう？
「彼女はー…まぁしばらくいいかなって」
「そうなんですか？」
「まぁ、いいんだよ。
それに、いたら今こうやって助けてやれてないんだから、結果的には良かったでしょ？」
そりゃ私的にはありがたいけど
「大丈夫だよ。
好きな人出来たら仮彼氏は解消する。
だからAも。
早くいい人見つけろよー？」
ポンポンと頭を撫でた直人さんは
そのまま私をマンションへといれてくれた。
優しくて大人で、ほっとする。
次はこんな人と
付き合えたらいいのに。
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NEE(プロフ) - みほこさん» ありがとうございます！ビューネくんもそろそろ終わるはずなので！パート2ともどもお楽しみくださいませ(*^^*) (2016年9月8日 23時) (
レス) id: 826e656fd3 (このIDを非表示/違反報告)
NEE(プロフ) - MYさん» ありがとうございます！大人な直人さんに切なくなりつつきゅんしちゃってください(*^^*) (2016年9月8日 23時) (レス) id: 826e656fd3 (このIDを非表示/違反報告)
NEE(プロフ) - サクラさん» ありがとうございますー！隆二メインですが直人さんにもきゅんきゅんしていただけて嬉しいです(*^^*)やはり直人さんは大人キャラが似合いますー！ (2016年9月8日 23時) (レス) id: 826e656fd3 (このIDを非表示/違反報告)
みほこ(プロフ) - いつも楽しませていただいてます♪ビューネくんも大好きです♪つづき楽しみにお待ちしていますm(__)m (2016年9月7日 22時) (レス) id: 6b3f9fe695 (このIDを非表示/違反報告)
MY(プロフ) - 直人さん泣きそうかっこいいです (2016年9月7日 19時) (レス) id: ed4e215e6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：NEE
| 作成日時：2016年7月31日 20時
