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「よし、カミングアウト終わり。
好きなもんいっぱい食べな」
直人さんのその一言で一転
とりあえず食事モードになった私は
ヘビーなカミングアウトと
奇妙な仮彼氏のことを深く考えないようにするため
飲食に集中することにする。
「とりあえず肉を」
「本当男らしいよね」
苦笑する直人さんに
わざと女の部分を見せまいとしてしまうのは
仮彼氏となったことを
意識しないようにするための自己暗示か
それとも、自らに科した牽制か。
そうでもしなきゃ、
直人さんの優しい眼差しに
勘違いしてしまいそうだったから。
「これにこりたら、次はいい恋愛しないとだめだよ」
「どうしたらいいんですかね」
「んー、その理想の高さを何とかしないと」
それって、自力でなんとか出来るものなのかな。
「理想と現実は違うんだよ。
大体嘉山さんだって完璧じゃないだろ？
俺と比べても…まぁ、俺が負けてんのって年齢くらいだしね！！」
お酒が入り
どや顔でそう語りだす直人さん。
冗談だとわかっていても、つっこみたくなる。
「年齢と、身長も…」
「お前ね…男は身長じゃないよ？」
最早、私と直人さんの間の鉄板ネタ、身長いじり。
この雰囲気を保つため
甘い雰囲気にならないようにするため
私は敢えてその方向に話を誘導する。
「ふふ、すみません」
「お前は知らないだろうけど
身長低くてもめっちゃいい身体してるよ、俺」
「まぁ直人さんがいい身体なのは有名ですけど」
「例えば、俺Aのこと余裕でお姫様抱っことか出来るし」
「えー、嘘ー？私意外と重さありますよ？」
いつもの冗談の続きだった。
私はそのつもりだった。
だけど。
「ためしてみる？」
あ、また
いつもと違う顔を見せる気がするのは
私の自意識過剰？
「いいです」
「遠慮するなって」
この程度の冗談
物珍しくもないのに
一度、仮とはいえ"彼氏"という肩書きが付くだけで
その言葉に意味を持たせるように感じるのは何故だろう。
意味などないと
そう言い聞かせようとしたとき
私の携帯の着信音が鳴る。
「あ、いいよ、出といで」
「…すみません」
携帯を取りだし
画面を見て躊躇った。
本当は今出たくないと思っても
出ないわけにはいかない相手。
私はそっと席をたつと
電話の通話ボタンを押した。
「もしもし…」
『こんばんは、Aさん』
受話器から聞こえるのは
相変わらずの、いい声。
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NEE(プロフ) - みほこさん» ありがとうございます！ビューネくんもそろそろ終わるはずなので！パート2ともどもお楽しみくださいませ(*^^*) (2016年9月8日 23時) (
レス) id: 826e656fd3 (このIDを非表示/違反報告)
NEE(プロフ) - MYさん» ありがとうございます！大人な直人さんに切なくなりつつきゅんしちゃってください(*^^*) (2016年9月8日 23時) (レス) id: 826e656fd3 (このIDを非表示/違反報告)
NEE(プロフ) - サクラさん» ありがとうございますー！隆二メインですが直人さんにもきゅんきゅんしていただけて嬉しいです(*^^*)やはり直人さんは大人キャラが似合いますー！ (2016年9月8日 23時) (レス) id: 826e656fd3 (このIDを非表示/違反報告)
みほこ(プロフ) - いつも楽しませていただいてます♪ビューネくんも大好きです♪つづき楽しみにお待ちしていますm(__)m (2016年9月7日 22時) (レス) id: 6b3f9fe695 (このIDを非表示/違反報告)
MY(プロフ) - 直人さん泣きそうかっこいいです (2016年9月7日 19時) (レス) id: ed4e215e6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：NEE
| 作成日時：2016年7月31日 20時
