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「まぁ身長だけは目をつぶってよ」
「…は、はい？」
「お前、背いくつ？」
「162くらい、です」
「あーじゃあまあセーフってことで」
何の話かと問いかける前に
直人さんは真剣な顔のまま
私を見て言った。
「俺でいいじゃん、仮彼氏」
「…へ！？」
「ちょうど今彼女いないし、ふりだけしてあげる」
ちょ、ちょっと待って。
平然として言ってるけど
この目の前の先輩、結構とんでもない提案をしてない！？
「俺なら一度噂になってるし不自然じゃないでしょ」
「いや、でも！」
「独身だし、社内でバレてもペナルティないし」
「そういうことじゃなくて」
「まぁお前が俺じゃ不満だって言うならダメだけど」
「不満とかじゃなくて！」
「ん、じゃー決まりね。
ほとぼりさめるまで。
あー、別にそれにかこつけて襲おうとか全然考えてないから、そこは期待するなよ？」
「しませんから！」
あぁ、完全に直人さんのペースだ。
何でこんなことになったのかわかんないけど。
「はい！打倒嘉山！かんぱーい！！」
まだ今の状況を自分の中に落とし込めていない私は
"仮彼氏"となった直人さんに促され
ビールの入ったジョッキを
カチリと乾杯で当てた。
「本当に、知りませんよ？」
「常務に逆恨みされるって？
大丈夫大丈夫！余裕！」
「じゃなくて。
また噂になったりするかも」
「まぁなるだろうね。
別にいいんじゃない？噂させとけば」
まぁ、私の存在があろうがなかろうが
どうせおモテになるんだろうから
いいんだろうけど。。
「何で助けてくれるんですか？」
「んー？面白そうだからね！」
…はいはい、どうせそんなノリですよね。
そう思う私の頭に
ふわりと乗る手の感触。
「可愛い後輩が困ってたら
助けてあげんの、当たり前じゃん」
私に向けられる目は、優しい。
「…直人さん、本当いい人」
「まぁお前は特別だからね。
…特別、世話が焼ける」
特別、と言われて
少しドキッとした胸は
気のせいだと自分に思い込ませることにした。
何だかんだ面倒見のいい直人さんは
私のことを放っておけない。
それだけ。
性分なんだから。
だから出来るだけ迷惑はかけないようにしなくちゃ。
だけど
今まで誰にも言えなかったこの関係に
味方が出来た気がして
このときの私はまだ
この"仮彼氏"については
急場を凌ぐためだけの関係だからと
安易に考えていた。
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NEE(プロフ) - みほこさん» ありがとうございます！ビューネくんもそろそろ終わるはずなので！パート2ともどもお楽しみくださいませ(*^^*) (2016年9月8日 23時) (
レス) id: 826e656fd3 (このIDを非表示/違反報告)
NEE(プロフ) - MYさん» ありがとうございます！大人な直人さんに切なくなりつつきゅんしちゃってください(*^^*) (2016年9月8日 23時) (レス) id: 826e656fd3 (このIDを非表示/違反報告)
NEE(プロフ) - サクラさん» ありがとうございますー！隆二メインですが直人さんにもきゅんきゅんしていただけて嬉しいです(*^^*)やはり直人さんは大人キャラが似合いますー！ (2016年9月8日 23時) (レス) id: 826e656fd3 (このIDを非表示/違反報告)
みほこ(プロフ) - いつも楽しませていただいてます♪ビューネくんも大好きです♪つづき楽しみにお待ちしていますm(__)m (2016年9月7日 22時) (レス) id: 6b3f9fe695 (このIDを非表示/違反報告)
MY(プロフ) - 直人さん泣きそうかっこいいです (2016年9月7日 19時) (レス) id: ed4e215e6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：NEE
| 作成日時：2016年7月31日 20時
