Eternal LOVE

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「この三人でよく合コンするの？」

「え？…たまにだよー？」




目の前には隣の席の女のコと見つめ合い話し込む登坂。

向こうでは向かいの女のコに笑顔を向ける今市。


あっという間に2ショットに持っていってるあたり
かなり合コン慣れしてるし

きっと今日のババを引いたのは、この子犬なのだ。





「ごめんね、私が相手で」

「…えっ？何で？謝る意味がわかんない」




こういうリップサービスも慣れたもんなんだろうな。



「お手洗い、行ってくるから」


私はそのまま席を立ちお手洗いへと向かった。

時計を見れば何だかんだでもうすぐ30分が経とうとしている。




…そろそろ、いいかな、帰っても。


一応今市に声だけかけてくか。
いや、もうめんどくさいからメールでいいかな。


そう思ってお手洗いから出れば





「……登坂」




トイレ待ちの登坂と遭遇。





気まずい。


さっさと行こう、そう思って彼の前を通りすぎると

クンッと腕を引かれる感覚がした。






「…え？」

「Aさん」



一瞬何が起きたかわからないけど

とにかく今の状況は
背中には壁

目の前には…登坂。





「…何、壁ドンの練習？」




平静を装おうと私は視線をそらし
至近距離の登坂と離れようとするも

彼の手はそれを許してくれはしない。





「…何で合コンきてんの？」



…は？何よそれ。


邪魔だって言いたいの？



「心配しなくてももう帰るから」

「…じゃなくて！」




少し声を荒げた登坂の表情が
いつもと違い、真剣で戸惑う。



「そうじゃなくて！こういうの来るタイプじゃないくせに、何で…」


「…別に、気分よ、気分」



あなたの友人に脅されていると
真実など言えるわけもなく

私はそう言って誤魔化す。





「隆二が誘ったから？」

「え…？」




もしかして
脅しのことバレてるの！？



そう咄嗟に思ったのは的はずれであったと

そう気付いたのは





登坂の腕が私を包み込んだから。





「え…とさ…」

「俺、すげーやだ。何で隆二の誘いに乗るの？
何で岩ちゃんとイチャイチャしてんの？」



私の首もとにすがりつくように私を抱き締めた登坂は
拗ねたようにそう言う。



だれが

いつイチャイチャしてたのよ！？






「登坂、酔ってる？」

「こんな程度で酔わないよ」


だったら、この体勢は…？









「やべぇ。…俺、めっちゃ妬いてるかも」


ぎゅうと力を込められた腕。


私は、動けない。

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