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「どぅ？客の入り」
「あ、来てくれたんすね！」
知り合いのDJのイベント。
軽く顔だけ出して帰るつもりだった。
スタッフブースから眺める景色は壮観。
まるでマジックミラーみたいに
こちらからだけ会場を見渡せる。
「いい女います？」
「…どうかな」
「臣さんにかかればどんな女もお手の物っすからねー」
そう。
どんな女だって。
そんなとき、目に留まるのは、あの
「あ、あの子とか良くないっすか？」
俺が見つけるのと同時に彼女を指し示すDJ。
「あぁーでも、男連れっぽいすねー」
そう言われて気づく。
隣にいる背の高い男は彼女が前に言っていた
好きな人、だろうか？
いつもと違う少し刺激的な服装に髪型。
いい女はどんな格好をしてもいいけれど
今日の彼女はいつも以上に魅力的。
「なぁ、俺、飛び入り参加していい？」
「え？久しぶりに歌ってくれるんすか！？」
そっちがそうやっていつもと違う姿を見せるなら
俺も、俺のこと一つだけ教えてあげよっか？
「あー今夜はこの会場の女、根こそぎ持ってかれるんだろなー！
一人くらい残しといてくださいよー？
さすがに全員は無理っすからね」
「いや、俺今日は一人でいーわ」
「え？」
「落ちない女を落としにいく」
「落ちない？そんなんいるんすかー？」
信じられねぇだろ？
いるんだよ。
だからこそ
絶対に欲しくなるんだけどね。
人前で歌うのは好きだ。
ここでも何度か歌ったことはある。
プロの誘いも来たし
この声で何人も落としてきた自負はあるけど
俺は歌を愛しているからこそ
それを女を口説く道具にはしたくなかった。
それもあって、こうやって歌うことも減ったけど
あなたになら、なりふり構わず挑みたいって思う。
舞台の上から
サングラス越しに見るのは
あの
驚いた顔を見て、密かにほくそ笑む。
隣に男を従えて
でも俺の歌があなたの心に届いてしまったら、どうする？
この手をとる？
さぁ、罠は張り巡らせた。
あとは、
俺のことを何も知らないと言った
靴を愛するあなたに教えてやるよ。
俺は、歌が好き。
さぁ、どうする？
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ひろみ - 私も臣大好きなので、キュンキュンしながら読みました。どうなるの？とドキドキで、途中でやめる事ができず、夜中までかかって一気に読ませて頂きました。 (2017年4月2日 2時) (
レス) id: e9c7ef6696 (このIDを非表示/違反報告)
苺(プロフ) - 3~しかないんですかね??間違ってたらごめんなさい (2017年1月8日 15時) (レス) id: 811aaed8b2 (このIDを非表示/違反報告)
あんな(プロフ) - 毎回毎回キュンキュンしながら見てます！！ (2016年9月19日 0時) (レス) id: 16f1420843 (このIDを非表示/違反報告)
maimai(プロフ) - 続きが気になりすぎます(*^^*)！NEEさんのお話大好きです＼(^^)／NEEさんのペースで大丈夫ですので、無理せず更新お待ちしております(*^^*)！ (2016年5月22日 10時) (レス) id: 31f7cf4807 (このIDを非表示/違反報告)
maimai(プロフ) - あとさんと同じく！隆二くんに触れられてるところを見て、臣にいろいろ大切なことに気づいて欲しいです(>_<) (2016年5月22日 10時) (レス) id: 31f7cf4807 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：NEE
| 作成日時：2016年4月14日 22時
