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Bartender side ページ37

「ウィスキー水割り。…Aは?」

「同じもので」

「ん」
 






 
……臣、マジで??









閉店前のbar店内。
人が減り始めたこの時間にお客さん。

こんな時間にやってくるのは
このビルのオーナーで俺の親友、臣しかいない。


いつものように女を横に携えて


来たのだけれど。


 

数日前に"彼女"を探しにここを出た臣。

あれから姿を現さないから
てっきりうまくいかなかったのだと思っていたのに。








当たり前のように"彼女"をつれてきた。


 






いつの間に!?






「…臣」

「ん、ご覧の通り」




俺の言いたいことを察したのか

臣は隣の彼女の肩を抱きよせ顔を近付ける。





「ち、ちょっと広臣」

「ん?」

「人前なんだけど」

「知ってる」




…わぉ。

目の前でキスする二人。




また濃いやつを見せつけてきて…



まぁそれは慣れたものなんだけど




驚いたのは彼女が臣を、名前で呼んだこと。

 
臣が"名前"を教えるなんて。



そっか、本気なんだ。







「…っは、ちょっと、人前はやめて」

「動揺してんの?」

「常識ってもんがあるでしょう?!」


 

動じない風を見せて顔が赤い。

この女の人にこんな顔をさせるなんて
さすがは、臣。




「あはは、臣の常識は自分だからね」

「どういう意味だよそれ」



そのまんまの意味だよ、臣。
ちなみに半分は褒めてる。




「どうも、改めて臣の友人の隆二です。
まさか常連のお客さんが親友の彼女になるとは思わなかったけど
困ったことがあったら何でも言って」


「困ったことだらけだわ」

「じゃあ通ってもらわなきゃ」


「…おい」



彼女との談笑に
臣が不機嫌な顔をしてこっちを見る。




「何、隆二と楽しそうにしてんの」




…臣。

まさか俺、臣が嫉妬する姿を見る日が来るなんて思わなかったよ。

臣にこんな顔をさせるなんてさすがだ。


 
つまりこの二人はお似合いってことか。




 
「楽しいもの、あなたの親友なら私も仲良くしたいし」

「ふーん?」

「妬かないで、広臣」

「は?誰が妬いてるって?」




痴話喧嘩だな。
 
でも良かった。
幸せそうだ。

 


やっと見つけたんだね、臣。


臣のMs.Right.




「臣のことよろしくお願いします」

「こちらこそ、また色々聞きにきます」


臣の不機嫌そうな顔を見て
俺は確信する。


 


きっと二人はちゃんと恋人同士になれるよ。

そう、遠くない未来に。




臣をよろしくね、Aさん。

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設定タグ:三代目JSoulBrothers , 登坂広臣   
作品ジャンル:恋愛
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ひろみ - 私も臣大好きなので、キュンキュンしながら読みました。どうなるの?とドキドキで、途中でやめる事ができず、夜中までかかって一気に読ませて頂きました。 (2017年4月2日 2時) (レス) id: e9c7ef6696 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 3~しかないんですかね??間違ってたらごめんなさい (2017年1月8日 15時) (レス) id: 811aaed8b2 (このIDを非表示/違反報告)
あんな(プロフ) - 毎回毎回キュンキュンしながら見てます!! (2016年9月19日 0時) (レス) id: 16f1420843 (このIDを非表示/違反報告)
maimai(プロフ) - 続きが気になりすぎます(*^^*)!NEEさんのお話大好きです\(^^)/NEEさんのペースで大丈夫ですので、無理せず更新お待ちしております(*^^*)! (2016年5月22日 10時) (レス) id: 31f7cf4807 (このIDを非表示/違反報告)
maimai(プロフ) - あとさんと同じく!隆二くんに触れられてるところを見て、臣にいろいろ大切なことに気づいて欲しいです(>_<) (2016年5月22日 10時) (レス) id: 31f7cf4807 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:NEE | 作成日時:2016年4月14日 22時

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