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130ートサカ ページ34

愛情表現の仕方なんて簡単だと思っていた。



目の前にいる女を鳴かせて

綺麗だ
いい女だと

褒めればいいのだと。

 





「んんっ…」


引っ張り込んだエレベーター。
到着を待たないのは
そういうプレイではなく

珍しく俺の制御が効かないから。

 

到着してなだれ込むように降りると

俺は彼女を抱え上げた。

今日も綺麗な脚に、ゴールドのパンプスが映える。



そのままベッドに寝かせて
俺はキスをする。



これ。




しっくりくる。

やっぱりあなたしかダメらしいよ、俺。




気持ち良さそうに声を上げる彼女。


この胸に沸き上がる
興奮とは違う気持ちはなんだろう。



その答えは彼女が教えてくれる。



「っ、好き…」


俺が彼女を突き上げると、彼女が声を振り絞る。



「好きよ、…あなたがっ…」





行為のときに

愛をささやいたことはない。

 

その意味も必要性もなかったから


だけど

 


あなたから与えられる"好き"に

興奮とは違う気持ちを知る。

 





「…A…」


 


汗で張り付く髪を払い

俺は初めて"愛"を囁く。






「好きだ、A…っ」




果てる瞬間、あなたが見せた笑顔は

今までで一番、美しいと思った。









 







「Aはさ」

「ん?」

「いつもヤってるとき"好き"って言うの?」

「えぇ!?」






俺の質問に動揺する彼女。
なんだよ、自分が言ったくせに。






「…いつもじゃないけど」

「けど?」

「…好きな人としてるときは、気持ちが籠るっていうか」

「へぇ」




 
そんなもんか。
確かに、俺も彼女の"好き"はなかなかクるものがあった。





 
「って、何初体験みたいな質問してんのよ」

「ある意味初体験だな。
ヤってるときにそんなこと言ったことねぇし」

「…最低」







知らねーし。

俺にとってはただの手段だから。

 
 



「まぁいいか、また色々おねーさまに教えてもらう」

「またって…」

「好きなんだろ?俺のこと」





あ、顔赤ぇ。

意外性あるな、この(ひと)


 





「…何で探しに来たの」

「逃げるから」

「そうじゃなくて…っ何で私なの?」

「身体の相性合うし」

「…聞いた私が馬鹿だったわ」

「それに、俺のこと理解してくれると思ったから」







目下に広がる夜景を見て
あなたは綺麗だと喜ぶ前に

"孤独"だと言った。





あなたがきっと



"俺"を理解してくれる



俺の追い求めていた女性なんじゃないかって
思ったんだ。

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設定タグ:三代目JSoulBrothers , 登坂広臣   
作品ジャンル:恋愛
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ひろみ - 私も臣大好きなので、キュンキュンしながら読みました。どうなるの?とドキドキで、途中でやめる事ができず、夜中までかかって一気に読ませて頂きました。 (2017年4月2日 2時) (レス) id: e9c7ef6696 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 3~しかないんですかね??間違ってたらごめんなさい (2017年1月8日 15時) (レス) id: 811aaed8b2 (このIDを非表示/違反報告)
あんな(プロフ) - 毎回毎回キュンキュンしながら見てます!! (2016年9月19日 0時) (レス) id: 16f1420843 (このIDを非表示/違反報告)
maimai(プロフ) - 続きが気になりすぎます(*^^*)!NEEさんのお話大好きです\(^^)/NEEさんのペースで大丈夫ですので、無理せず更新お待ちしております(*^^*)! (2016年5月22日 10時) (レス) id: 31f7cf4807 (このIDを非表示/違反報告)
maimai(プロフ) - あとさんと同じく!隆二くんに触れられてるところを見て、臣にいろいろ大切なことに気づいて欲しいです(>_<) (2016年5月22日 10時) (レス) id: 31f7cf4807 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:NEE | 作成日時:2016年4月14日 22時

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