LOvE PANiC 7

番外編　PRESENT 2 ページ47

人「…えー…大変申し上げにくいのですけれども…」

　
「はい？」
　

人「こう…その代わりに
元カレのプレゼント処分しようかなーなんて気持ちはあったりしない？」
　

　




…はい、すみません！

ドへたくそですみません！！


　
スマートに

『俺以外の男の過去なんか、大事そうに残してんじゃねぇよ…』
　



…なんて、かっこいいこと言えませんから！！
　
そんなのナチュラルに出来るの、臣くらいですから！！
　


　
内心慌てまくりの俺に対し
不思議そうに俺を見る彼女。

　



あぁ、その視線ですら可愛い…
　





…じゃなくて。



ここまで来たら最後まで言うしかない。




　

人「…ごめん、見たんだ。
Aちゃんが大事そうにこの箱をしまってあるのを」
　

　

そう言って俺は、みどりの箱を見せる。

俺が見せた箱よりもう少し大きめのあの同じみどり色の箱。


　



　
独占欲強っ！

そう思われてもかまわない。




　
だって事実だしね！

独占欲強いんだよ、俺。


　
開き直りとかじゃなくて、本当に
初めてなんだ、ここまで誰かを深く愛するのって。
　

過去までも、欲しくなっちゃうんだよ。
　




　

「え！あの箱見つけちゃったんですか！」
　

　
少しだけ気まずそうな、きみ。


　
それを見て、地味に傷つく俺。




そんなに見られたくないものだったの！？





　
「…中も、見ました？」

人「いや、さすがに中までは…」
　

　

と言うか、触ってもいません！



そう言うと、あからさまにホッとした顔を見せるAちゃん。

　

…俺の心にはもう一つ傷が……
　

　

　
「あれ、御守りなんです。私の」

　
　





っガーーーーン！！！


　
表現が昭和とかもうそんなの関係ない…。


御守り…。

元カレの…。


プレゼントが……。。





「でもこれもらったから、もう御守りはいいかな」
　

え？


そう言うと彼女は例の"箱"を取りに行く。

　
そして、

　

「…開けてみてください」
　


…マジか。

　

　
や。

でもここまできたら開けるしかない。



満を持して開けたその先には。


　
　

　
人「あ、…あれ？」
　
　


ピアスでも、ネックレスでもなくて

　

人「…カフス？」
　



予想外の展開に固まる俺に
彼女は頬を染めて言った。


　

「直人さんと早く会えるように、誕生日に買ったんです。

…渡しそびれてて、良かったら貰っていただけると…」

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