LOvE PANiC 7

番外編　JEALOUSY 2 ページ43

絶賛ご立腹中のうちの姫のご要望は
　

"ぎゅってして"
　

　
そんなの言われなくてもするよ？


　

そっと彼女の傍に言って、
ソファに座るAちゃんを抱き締める。


　
ゆっくりと彼女の腕が背中に回ると
拒絶されなかったことに安心する。


　

人「ごめんね…嫌な思いさせたよね」
　

　
ゆっくり髪を撫でると
甘えるように顔をすりよせてくる、その仕草が可愛くて
きゅんとする自分を抑える。


今はまだ、反省中だから。


　
　

「…ごめんなさい、直人さんが悪くないことはわかってるけど…」



ぽつりと小さく話す声。



「…やなんです。他の女の子と話してるの見るのも…

嫉妬深くて、本当嫌になっちゃう。
本当は、直人さんに怒りたくないのに…」
　


　
申し訳なさそうに、ようやく本当の気持ちを教えてくれるAちゃん。

　


「こんなこと言って、ウザいと思わないでくださいね？」



人「全然思わないよ？むしろ嬉しい」
　


「嫌いにならないで、くださいね…。
…あー、…こんなんで泣く自分もやだ…最悪…」


　

人「はぁ…」

「！！」


　
思わずため息をつく俺に、また泣きそうな顔のAちゃん。




あぁ、違う違う。

呆れてるわけじゃなくて。
　
　

　
人「…めちゃくちゃ、可愛い」
　



俺はより強くAちゃんを抱き締める。

　

何で俺が嫌いになると思う？

俺のこと好きだから、妬いてくれたんでしょ？


　


「でも、男の人ってこーいうのウザいですよね…」
　



　
人「なんで？
うざくないよ？

嫌な思いさせた俺も悪いし
俺のこと好きすぎて妬いてくれたんでしょ？」
　
　



…可愛い、本当。





人「でもそれって多分俺の愛情が足りてないから不安にしちゃうんだよね？」
　



ヤキモチ妬きなきみの泣き顔で 欲 情するなんて
俺、ヤバいのかな？
　

それだけ、全部愛してるってこと
ちゃんと伝えなきゃね。
　




　
「…直人さん…？」


　
人「俺がAちゃん以外に何の興味もないこと

今から教えてあげようか」
　

「…っ」


人「…だめ？」

「…だめ」
　



…意地っ張りなところもかわいい。
　
　

人「じゃあ言葉で言うよ？

Aちゃんの、唇も、目も、鼻も、首筋も、手も、胸も…」
　

「っ、わかった！わかりましたから！」
　



抱きついて降参したのはきみの方。


　




今夜は覚悟してね。


俺の気持ちは多分そう簡単には伝えきれないと思うからさ。

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