LOvE PANiC 7

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好き。


大好き。


　

何度も何度も私に注がれた甘い言葉は

今まで会えなかった時間を埋めるみたいに
一言一言、全てに愛情が込められていて


私をとろけさせた。

　


　
そのまま、眠ってしまった私を
直人さんは夜通し抱き締めてくれていて
　

目が覚めれば
目の前にある直人さんの顔に


何事にも代えがたいくらいの幸せを感じていたところで


　
　

人「…Aちゃん…？」


「直人さん、おはよ」


人「ん……おはよ…」

　


眠そうな直人さんの顔。
見るのは二回目だ。

　
これからは何度でも見られる。
そう思えば、改めて実感する。


　


直人さんが、ここに、いる。


　

人「…ちゃんと、覚えてる？昨日のこと…」

「…はい」


　


懇親会会場に私を迎えにきた直人さんのことも

思い出せば恥ずかしさと幸せできゅうっとなるような昨夜の出来事も
　


忘れている、はずはない。

　
　




　
人「…じゃあ問題、俺はAちゃんの…？」



「…か、彼氏？」
　







　



人「正解！

じゃあ、俺は、Aちゃんのことを…？」
　









敢えて私に言わせようとするなんて

…意地悪。





でも直人さんのそのわくわくしたような目に
私は弱い。









「…好き…？」

　




躊躇いながら答えると
直人さんがにやりと笑う。

　




　






人「残念ー！惜しいです。…正解は」

　







　
直人さんの瞳が、ふと真剣になり
　

　




ベッドのなかでシーツに包まれた私を


直人さんが正面から見つめて、答える。

　
　



　








　
人「…俺は、Aちゃんのこと…愛してる」



　

　
　








…こんなに幸せなことって、ない。
　

　




　
優しい直人さんの瞳が私を見つめて

泣きそうな顔の私を見て微笑んで
　


その腕が私の身体を抱き締める。

　

　

　




　




直人さん。

　

　


私も愛してる。


　
　









今はまだ恥ずかしくてすぐには言えないけど



ちゃんと、言うから
　


少しだけ待っててくださいね。

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