LOvE PANiC 7

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「いや！それだけは無理です！」

人「何で！いいじゃん！もう全部見たし」

　



　
シーツにくるまる私と

その横で私を引っ張り出そうとする直人さん。




　
ほろ酔いが覚めるくらいに
甘くて蕩けるような時間が過ぎて
　
　
シャワーを浴びたいと言う私に
直人さんがきらきらした瞳で言った

　
"じゃあ、一緒に入ろ？"


　
私が拒むのを、直人さんが説得しようとして

その攻防がかれこれ10数分続いている。

　

　
人「いいじゃんー！一緒にお風呂入りたいなー？」
　


そんなとこで甘えてくる直人さんはずるい。


でもこっちだって恥ずかしくて
そんな簡単にオッケーなんて出来ない。





人「ねぇ、どうしても、だめ？？」



　
ベッドの下に座り込んで、シーツにくるまり横たわる私の顔を覗き込む直人さんは

　
そうして"おねだり"する自分が可愛いことも
それが武器になることも知っててやってる。


　
…ずるい。




　
「…暗くしてくれます？」

　
人「する！間接照明にする！」


　
なんでそんなもんが風呂にあるんですかと言う質問はさておくことにして

　

結局折れたのは私だった。
　


　

　
さっきまで私を抱いていた直人さんは

ふわふわの前髪の奥にあるいつもは優しい瞳に
今日は、獣を宿していた。
　

　
露になる身体はよく鍛えられていて

男の人の身体をみて、美しいと思ったのは初めてで
　

　
激しく触れる全てが
前とは全く違っていて


それが、恥ずかしながら私自身、夢中になってしまい

いつの間にか終わっていた

　

そんなだったから。



　

冷静に二人でお風呂だとか、かえって恥ずかしいんですけど！！

　

　
　
　
人「はい、行こー」
　
　
大きなタオルにくるまれて
私は直人さんに手を引かれてお風呂場へ。

　

人「はい、タオルとってー」

「だ、だめです！自分で…っ」


　
抵抗する間もなく
剥ぎ取られる最後の砦。


　
一糸纏わぬ無防備な姿にされて
慌てて後ろを向く私を

ゆっくりと直人さんが抱き締める。

　

　

人「恥ずかしがらなくていいのに」


　
後ろから回された腕が
私の身体をゆっくり這う。




人「こっち向いて」
　
　
　
強引に私の身体を向き合わせて
直人さんは私と視線を合わせる。







あぁ、獣の目だ。


　



　
人「綺麗だよ、A」
　

　

そのまま、直人さんのキスがゆっくりと下へ落とされる。

　

　


どうやら


…お風呂は、もう少しお預けみたい。

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