LOvE PANiC 7

318ー臣＆隆二＆岩田 ページ25

臣「おかえり」

隆「どうだった？」

岩「…惨敗です、予想通り」
　
　


"最終日、決着つけてきます"
　


岩田は二人に、そう宣言していた。



岩「まぁ、でもいいです。
結果的に直人さんへの最高の誕生日プレゼントになったと思うし」


臣「お疲れ」

隆「今日は岩ちゃんの失恋パーティーだね」

　
岩「…てか、二人だってフラれたってことですからね」



　
臣「俺は直接何も言ってねぇし」

隆「俺も」

岩「…ずるい」
　
　

拗ねる岩田に、まあまあ、と隆二が肩を叩いて笑う。

　

岩「これで臣さんか隆二さんが口説いてOKだったら俺完全カッコ悪いわピエロだわで、ショックで立ち直れないですよ」

　

臣「可能性なくはないけどな」


隆「じゃあためしてみる？」


岩「それで落とせたら、本格的に臣さんに弟子入り考えます」
　

　
　

臣「…冗談だよ。結果はわかってるし。
それにこれ以上は、あいつの頭がもたない」

隆「パニックだね」

岩「パニックですね」

　


　
臣「ゲームセットだな」

隆「結局直人さんの勝利。
…って、この場合は勝利でもないのかな」

岩「…いつの間にか、ゲームってこと忘れてました」
　

隆「まさか、こういう結末になるとはね」
　
臣「改めて、すげぇなあいつ」


　

　
岩「俺マジになってました」

隆「俺も初めての感覚だったかも」

臣「結局、勝ちはAってことかもな」
　

　
岩「勿体無いよなぁ、直人さん。
俺ならAさんのことほっとかない」

隆「まぁ直人さんは大人だから」

岩「俺まだガキなんですかね」

臣「かもな。

…あぁ、でも直人さんと言えば
もう今は大阪にはいないらしい」
　
　
岩「え？じゃあ戻ってきてるんですか？」

臣「いや、それはねぇよ。今、仙台」

隆「あぁ、プロジェクトの主要都市の」


岩「それだけあちこち行くんじゃ、確かに連れてけないか。。」
　

隆「まぁ、縁があればまたどこかで出会うよ、きっと」


岩「…ですね」
　

　


臣「ま、送別会してねぇし、あいつまた飲みの席に呼んでやろ」

隆「そこで誰が一番彼女をドキドキさせられるかのゲーム？」

岩「あ、それいいですね」
　

　

臣「ゲームセット
…からの新たなゲームスタート？


相当気に入られてんな、A」

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