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隆「お疲れ様」
「お疲れ様でした…!」
大阪に着いて二時間。
無事商談も終わりようやく一息つける。
仕事モードの隆二さんは
当たり前かもしれないけどいつもとは違っていて
スゴいなとも思ったしかなり勉強にもなったから、それだけでもここに連れてきてもらった甲斐があった。
隆「せっかくだから、少しブラブラしていく?」
「え、いいんですか!?」
隆「出張の醍醐味でしょ?まだ時間も早いし。行きたいとこある?」
大阪はあんまり来たことないけど
大阪と言えば…
「たこ焼き!」
そう言うと、隆二さんがプハッと笑う。
「…何がおかしいんですか」
隆「いや、大阪と言えばたこ焼きって…安直すぎでしょ」
尚も笑う隆二さんに、何が悪いのかとむくれて見せると
隆二さんが、ごめんごめんと言って私の頭をポンポンと撫でる。
隆「行こっか、たこ焼き。俺も好き」
はい、と当たり前のように差し出す手に、私はどうしたらいいかたじろぐ。
隆「人混み、はぐれるといけないから」
「…子ども扱いするんですね」
素直に手を繋ぐのが恥ずかしくて、私は憎まれ口を叩くけれど
隆「子ども扱いじゃなくて、女の子扱い」
そう、笑顔でさらりといい放つ隆二さんは
やっぱり天然のタラシだと思う。
隆「…行こっか?」
気付けば繋がれていた手に一気に意識が集中する。
大きな手は私の手をしっかり包み込んでいて
隆二さんが"男の人"だと意識させるには十分すぎる。
そんな私をよそに、隆二さんは何事もないかのように平然と街を歩く。
隆「大阪と言えばお好み焼きも食べたいよねー」
「それ、私のたこ焼きと大差ないじゃないですか」
隆「あはは、だよね!!でもおいしいよね!」
くしゃっと笑う顔につられて頬がゆるむ。
ドキドキするのに
なんだかやっぱり隆二さんの笑顔はホッとするんだ。
隆「はい、たこ焼きお待たせ」
隆二さんが買ってくれたたこ焼きを二人で店先の椅子に座って食べる。
隆「熱いから気を付けて」
「は、はい!」
ホカホカのたこ焼きは美味しそうだけど絶対今食べたら舌火傷する。
ふぅふぅと息を吹きかけているところで
カシャッ。
「え!?」
隆「可愛かったから♡」
し、写真!?
隆「自慢しよ♪」
自慢って!
一体誰にですか、隆二さん!?
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のの - 泣けるほどいいお話でした。 (2020年3月7日 22時) (レス) id: 78c4075499 (このIDを非表示/違反報告)
りーなりな(プロフ) - NEEさん» もう呼び捨てとかで大丈夫ですよ!笑 良かった。笑 はい、頑張ってくださいね♪ (2016年2月4日 23時) (携帯から) (レス) id: 521bcd466b (このIDを非表示/違反報告)
白濱ちなり(プロフ) - そうですね!!こちらこそよろしくです!楽しみに待ってますね♪ (2016年2月4日 21時) (レス) id: c7613e2a94 (このIDを非表示/違反報告)
NEE(プロフ) - まのかさん» やっとでございます!でも両想いは両想いで悩みが出てくるんですよねぇ。笑 パート5もよろしくお願いします(*^^*) (2016年2月4日 20時) (レス) id: 7b2f44dc73 (このIDを非表示/違反報告)
NEE(プロフ) - 愛寧さん» やっと!です!ありがとうございます!なかなか終わりそうにありませぬ!笑 頑張ります!続きもよろしくお願いします(*^^*) (2016年2月4日 20時) (レス) id: 7b2f44dc73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:NEE | 作成日時:2016年1月24日 0時