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「いいです！気に入りました！これにします！」
店内をざっと見た直人さん。
１店舗目は素通り。
２店舗目で試しに履いてみただけ。
３店舗目で直人さんは迷わずそこへ向かって
「これだ…」と呟いた。
直人さんが私に渡したのは意外にも
シンプルでスタンダードなロングブーツ。
でも、よく見ればカッテングが少し変わっていたり
ヒールのディテールが個性的だったり
履いてみれば脚がいつもより綺麗に見えて
私は一瞬で気にいってしまった。
「すごいです、直人さん！
何で私の気に入るものがわかったんですか！？」
嬉しくて飛び跳ねんばかりのテンションで私は直人さんに尋ねると
直人さんは優しく笑う。
人「…わかるよ、好きな人のことはね」
好きな、人。
何だか今日の直人さんはいつもと違う。
優しくてかっこよくて
楽しいところはいつもどおりなんだけど
何て言うか
大人の余裕？落ち着き？みたいなものを感じて
何だかドキドキしてしまう。
聞いてしまいたくなる。
どうして、今日、私を誘ってくれたのですか、って。
人「じゃ、それでいい？」
「はい、決めます！このまま履いていきます！」
人「ん、わかった。
すみません、これ、このまま履いていきたいんですけど」
店「かしこまりました。ではこちら袋にお入れしますね」
直人さんが店員さんを呼んでくれて
店員さんが私の履いていたパンプスを袋にいれてくれる。
人「少し歩き慣らしてきたら？はい、店内一周」
「え？でもお会計」
人「まだ他のお客さんいるから、大丈夫。ほら」
背中を押された私は、言われた通り店内を歩く。
歩きやすい。
鏡に映るたびに心がウキウキする。
このブーツはきっと、これからも宝物だな。
「直人さん！めちゃめちゃ歩きやすいです…って！何してるんですか！？」
戻ってくれば。
直人さんが私のブーツをお会計中。
「だめです！高いですから！」
人「これくらい大丈夫だよ。
あの三人になんて今までどれだけ奢ってきたか」
「でも、それとこれとは！」
人「Aちゃん？
ここは男の俺にかっこつけさせてよ？」
…ずるいよ、直人さん。
そんなことされたら、ますます好きに、なるよ…
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のの - 泣けるほどいいお話でした。 (2020年3月7日 22時) (
レス) id: 78c4075499 (このIDを非表示/違反報告)
りーなりな(プロフ) - NEEさん» もう呼び捨てとかで大丈夫ですよ！笑 良かった。笑 はい、頑張ってくださいね♪ (2016年2月4日 23時) (携帯から) (レス) id: 521bcd466b (このIDを非表示/違反報告)
白濱ちなり(プロフ) - そうですね！！こちらこそよろしくです！楽しみに待ってますね♪ (2016年2月4日 21時) (レス) id: c7613e2a94 (このIDを非表示/違反報告)
NEE(プロフ) - まのかさん» やっとでございます！でも両想いは両想いで悩みが出てくるんですよねぇ。笑 パート5もよろしくお願いします(*^^*) (2016年2月4日 20時) (レス) id: 7b2f44dc73 (このIDを非表示/違反報告)
NEE(プロフ) - 愛寧さん» やっと！です！ありがとうございます！なかなか終わりそうにありませぬ！笑 頑張ります！続きもよろしくお願いします(*^^*) (2016年2月4日 20時) (レス) id: 7b2f44dc73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：NEE
| 作成日時：2016年1月24日 0時
