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麻「名前かー?聞いたかな?
まぁどっちにしろ覚えてないや。とりあえずイケメンだったってことしか…

あ、でも一個だけ覚えてることある!」


 
そう言うと麻実はニヤリと私を見て笑う。
 


麻「あのあと出来たAの彼氏に、顔が似てた。

私、一瞬その人かなって思ってびっくりしたもん」
 
 



そういうことなのか。
 


私が何故ここにきて、直人さんに一目惚れをしたのか。
 


元カレに顔が似てるから、なんて思っていた。

でもそうじゃない。

元カレが、直人さんに似ていたから惹かれたんだ。





あの入社の年には既に直人さんに会っていて
 

そのときに何かあって。





泥酔してなくした記憶の奥底、
潜在意識の中で忘れられないことが

夢となって現れた。


 
雪の中、

 
泣く男の子はきっと直人さんで

兎…なにか大切なものを失くしたんだ。
 
 
そんな直人さんを私は慰めて…。
 

 
それが何年も何年も私の無意識下にあって

数ヵ月前、直人さんを見たとき、必然のように惹かれた。



 
きっと、数年前に初めて会ったそのときから
直人さんに惹かれていたんだ、私。
 
 


だとすれば、私は大きな思い違いをしていた。


 
直人さんが、あの夜

歓迎会の日に酔って口走ったこと。



"やっと会えた"
 

"あれからきみのことが忘れられなくて"
 
 
 

これが、人違いでは、なかったとしたら。

 



"違わない、間違えるわけないよ、Aちゃん"
 



 
私の名前を呼んだのが間違いじゃなかったとしたら。
 
 







"好きだ、あの時からずっと"
 

 

 
あの、言葉は……
 
 


 
麻「ちょっと、どうしたの?顔、赤いよA」
 
 
「え、あ、いや、うん…」
 
 

麻「そーいや最近どうなのよ?恋愛の方は?」
 
 
いつもの調子で聞いてくる麻実に
何て言っていいのか、わからない。
 

「いや、何かちょっと、パニック、かも…」
 

麻「えー?なになに?教えてよA」
 
 



ちょっと待って。

私こそ教えてほしい。


 

もしこの私の仮説が全部正しかったとしたら

 

直人さんも私を、好きだって、こと!?
 

 

 

そんな奇跡、にわかに信じられないけど。
 


 
この事実にもっと早く私が気付いていれば、

こんな風に遠回りすることも
手遅れになることもなかった、のに。

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作品ジャンル:恋愛
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のの - 泣けるほどいいお話でした。 (2020年3月7日 22時) (レス) id: 78c4075499 (このIDを非表示/違反報告)
りーなりな(プロフ) - NEEさん» もう呼び捨てとかで大丈夫ですよ!笑 良かった。笑 はい、頑張ってくださいね♪ (2016年2月4日 23時) (携帯から) (レス) id: 521bcd466b (このIDを非表示/違反報告)
白濱ちなり(プロフ) - そうですね!!こちらこそよろしくです!楽しみに待ってますね♪ (2016年2月4日 21時) (レス) id: c7613e2a94 (このIDを非表示/違反報告)
NEE(プロフ) - まのかさん» やっとでございます!でも両想いは両想いで悩みが出てくるんですよねぇ。笑 パート5もよろしくお願いします(*^^*) (2016年2月4日 20時) (レス) id: 7b2f44dc73 (このIDを非表示/違反報告)
NEE(プロフ) - 愛寧さん» やっと!です!ありがとうございます!なかなか終わりそうにありませぬ!笑 頑張ります!続きもよろしくお願いします(*^^*) (2016年2月4日 20時) (レス) id: 7b2f44dc73 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:NEE | 作成日時:2016年1月24日 0時

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