検索窓
今日:27 hit、昨日:5 hit、合計:1,311,695 hit

171 ページ25

「え?直人さんがどうかしたんですか?」

臣「ん?さぁ?」
 
 
…何か隠してる?

3人の様子を見てそう思うけど、
それについては私に教えてくれるつもりはないようで全員に目をそらされる。
 



岩「って、そんなことより。
いつまで抱きついてるんですか、臣さん!」
 
 
あ、そうだった。確かに。

ぬいぐるみ役だと思うとドキドキしないのは不思議だけど…。

 


臣「あぁ、抱き心地いいからつい。
……な、A?」

「…ひゃ…!?」
 
 

突然耳元で名前を囁かれ
ぞくりと背筋を伝う何か。


 
前言撤回。

ドキドキしないわけはない。
 
 

臣さんの唇が、耳に触れそうで熱い。


岩「ほら、離れてください!
…先輩もそんな可愛い声出しちゃダメですから!」
 
 
岩田が割って入ってようやく私は解放される。

 

 
臣「…またな、ぬいぐるみ」
 
 
ニヤリと笑う臣さんの余裕の表情が恨めしい。

なんで"ぬいぐるみ"なんて約束したんだろう。
確かにあのときは、臣さんを慰めたくて…
 
 

デスクに戻れば隣の席の隆二さんが椅子を寄せてくる。
 
 
隆「…まさか付き合ってないよね?」
 
「…はい?」
 
隆「臣とAちゃん」
 
「!ないです、絶対!!」
 
 
 
臣「おい。絶対まで言わなくていいじゃん」
 
岩「珍しいー!拗ねてる臣さん」
 
 

 
今更ながら、
何なんだろう、ここの人たちは。
 
やたらスキンシップは多いし
簡単に思わせ振りな態度を取るし。


多分、彼らにとっては普通のことなんだろうけれど
私にとっては、いくら気にしないように心掛けてもそうはいかない。
 

 
こんな環境にいるなんて知ったら
健二郎はまた怒るんだろうな。





…健二郎。


あれから連絡が取れていない。

少し時間をあけたら、と、隆二さんにもELLYにも言われたけど
こんなこと初めてで、どうしても感じる虚無感。
 
 


岩「なーに考えてんの?先輩」
 
「え!?」
 
 
 

気づけば目の前には私を覗き込む岩田。

 
岩「さっきからずっと固まってた」

辺りを見ればいつの間にか
臣さんも隆二さんもいない。



岩「二人ともさっき出てったよ、アポあるって」


「ごめん、考えごと。…岩田は出てかないの?」
 
 
近い距離に平常心を心掛ける。

 
岩「まだ大丈夫」

「岩田、近い」


 
 
休憩するって決めたんだ。
自分に暗示をかける。


岩田はただの後輩。

172ー岩田→←170



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (734 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1936人がお気に入り
設定タグ:三代目JSoulBrothers , 三代目 , NAOTO   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

のの - 泣けるほどいいお話でした。 (2020年3月7日 22時) (レス) id: 78c4075499 (このIDを非表示/違反報告)
りーなりな(プロフ) - NEEさん» もう呼び捨てとかで大丈夫ですよ!笑 良かった。笑 はい、頑張ってくださいね♪ (2016年2月4日 23時) (携帯から) (レス) id: 521bcd466b (このIDを非表示/違反報告)
白濱ちなり(プロフ) - そうですね!!こちらこそよろしくです!楽しみに待ってますね♪ (2016年2月4日 21時) (レス) id: c7613e2a94 (このIDを非表示/違反報告)
NEE(プロフ) - まのかさん» やっとでございます!でも両想いは両想いで悩みが出てくるんですよねぇ。笑 パート5もよろしくお願いします(*^^*) (2016年2月4日 20時) (レス) id: 7b2f44dc73 (このIDを非表示/違反報告)
NEE(プロフ) - 愛寧さん» やっと!です!ありがとうございます!なかなか終わりそうにありませぬ!笑 頑張ります!続きもよろしくお願いします(*^^*) (2016年2月4日 20時) (レス) id: 7b2f44dc73 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:NEE | 作成日時:2016年1月24日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。